子どもの健康
2019.12.24
ノロウイルスは便や吐物に注意!
ノロウイルスはカキなどの二枚貝に多く潜んでいるため、食品を介して感染することがあります。
しかし、冬に大流行するノロウイルス感染症は、発症者の便や吐物に含まれるウイルスが原因となることがほとんどです。
発症者の便や吐物には多くのウイルスが含まれており、乾くと空気中にウイルスが舞うため直接便や吐物に触れなくても感染する危険があります。
このため、家族がノロウイルス感染症を発症した場合は、トイレの消毒や吐物の処理には細心の注意が必要です。
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なぜアルコールが効かない?
インフルエンザウイルスをはじめとした多くのウイルスの表面には「エンベロープ」と呼ばれる膜が存在します。
これらのウイルスは、エンベロープに守られていなければ生きていくことができません。
アルコールはエンベロープを破壊する働きがあり、アルコールに触れさせることでウイルスを退治することができるのです。
一方、ノロウイルスはエンベロープが存在しないため、アルコールに触れてもウイルスを死滅させることができないのです。
一般的に、細菌やウイルスの消毒にはアルコールが用いられ、「除菌」効果があるとされるアルコールスプレーや手指消毒薬も多く販売されています。
しかし、ノロウイルスにはアルコールが効きません。酸性アルコール消毒薬が効果あるとも言われていますが、感染症を専門的に扱う医師の間では、効果が疑問視されているのが現状です。