インフルエンザ予防接種は「万能」ではない


インフルエンザの予防接種ワクチンは、その年に流行するウイルスの型を予測して作られていることは前述しました。 もちろん予測が外れて、十分な効果が得られないこともありますし、100%感染を防ぐことはできません。 しかし予防接種をすると、万が一発症した場合でも症状が軽く、インフルエンザ脳症などの重篤な合併症の発症率が下がることが、統計的にも分かっています。

 

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子どものインフルエンザで最も怖いのは合併症です。毎年2回の予防接種を、忘れずに受けることをお勧めします。 また、予防接種を受けた場合でも、流行期には手洗い、アルコール消毒、マスク着用などの基本的な感染対策を徹底し、人ごみは避けるなどの対策も取ってくださいね。

 

文:成田亜希子