注目のキーワード

注目のキーワード
コピーしました
お使いの端末は
この機能に対応していません

体験談に学ぶ!子どもが歯医者で大泣きせずに診察を受けられるコツとは!?

子どもの健康

2018.11.28

2019.12.02

education201811

虫歯のある子ども(3歳~6歳)の数は、私たちの子ども時代と比べ、近年急激に減少しています。

2歳半検診・3歳半検診で歯科医の検診やフッ素塗布などが受けられる自治体も多く、子どもの歯や口のケアが向上した結果と言えるでしょう。

しかし、気をつけていても虫歯ができてしまうこともありますし、ケガ・生まれつきの原因で歯が正常に生えてこないなどのトラブルで歯医者に行かなければならないことがあります。もちろん定期検診で歯科医に通うことも。

そんな時、子どもが大泣きして治療や診察が受けられなかったら困ってしまいますよね。

今回は、先輩ママの体験談などから、「子どもが安心して診察や治療を受けられる方法」を考えてみました。

歯科医にも匙(さじ)を投げられ…途方に暮れたママの体験談


Yさん(33歳・3歳の男の子のママ)

「息子の保育園で歯科検診があり、虫歯が見つかりました。小児歯科の方が良いかと思い、先日治療に行ったのですが、椅子に寝て口を開ける時点で怖くて大泣きしてしまいました。無理に治療してトラウマになってはいけないので、また次回にしましょうと先生に言われて一週間後に再度行ってみることに。その間、家で何度も言い聞かせたり練習したりしたのですが、いざ椅子の前まで行くとやっぱり怖くて大泣きしてしまいました。こんな調子で、もう4回目なのですがまだ治療がスタートできていません。最近、息子も、泣けばまた今度と言われて逃れられると思っているフシがあります。虫歯の怖さなども、DVDや絵本で教えているのですが…」

 

ママの子ども時代には、まだ押さえつけてでも治療を進める歯科もたくさんあったようです。

 

「私自身が子どもの頃、型を取るのに3人がかりで押さえつけられ、気持ち悪くて嘔吐してしまった。医師にも親にも怒られてそれ以来歯医者恐怖症です…」 

「私が幼稚園時代、暴れすぎて研磨用の器具の先端が外れ、なんと飲み込んでしまったという経験があります。母は先生に平謝りでした」

 

というママ自身の体験談も。 

現在では、事故防止や子どもが歯医者嫌いにならないようにという配慮から、子どもが嫌がった時は無理やり治療することはせず、何度か通って慣れるのを待つ…という医院が主流です。

でもママとしては、これっていつまで続くの…?こうしているうちに虫歯がどんどんひどくなるのでは?と少し心配になってしまいますよね。

 

いっぽう、治療優先の歯科医院では、大泣きする子どもに厳しい言葉を投げかけられ傷ついてしまうママも少なくありません。

 

Mさん(32歳・4歳の男の子のママ)は、

「息子は、公園で遊んでいる時に転んで、運悪くコンクリートに前歯をぶつけてしまったんです。歯の根の部分が一部折れて、ぐらぐらするため、左右の歯に固定する大掛かりな治療が必要と言われました。でも、息子はケガの痛さと、初めての場所で何をされるのかわからない状況に、泣いて暴れて治療がなかなか始められず…」

 

という事態になってしまったそうです。

 

「歯科医の先生に、こんなことじゃうちでは見られませんとさじを投げられてしまいました。歯科衛生士さんからも、お母さん、ちゃんと言い聞かせて!と強い口調で言われ、私まで泣きそうに」

 

結局、いったん帰宅し、帰ってきたお父さんが息子さんに治療の重要性をもう一度言い聞かせ、度親子3人で受診。なんとか治療を継続できたそうですが、もう少し子どもの気持ちに寄り添ってくれたら…という思いが消えなかったということです。

 

子どもの歯医者恐怖症を克服!先輩ママのアドバイス


ある歯科医は「小さい子の歯の治療は、一度に10分が限界」と言います。

この10分を乗り切るためにママたちが工夫していたことや、子どもにやさしい歯科医を探す時はココを見ればいい!という点などを紹介します。

 

子どもにやさしい歯科医はこんなところ!

歯科には小児歯科を掲げている医院とそうでない医院があります。

もちろん小児歯科専門でなくてもキッズフレンドリーな歯科はたくさんありますが、日頃大人しか診察していないような歯科だと子どもの扱いに慣れていない可能性もあるため、いくら「歯医者さんは歯を守ってくれるところだよ、ちゃんと見てもらおうね」と一生懸命説得しても、ママの言い聞かせだけではどうにもならないことも。

それよりは、最初から子どもにやさしい歯科医を探す方が転院などの可能性も少なくスムーズだと言えるでしょう。

 

現在、お子さんが泣かずに歯科に通っているというママに、かかりつけ歯科医のおすすめポイントを教えてもらいました。

 

「ママ友の紹介で通っています。小児歯科専門ではないのですが、キッズルームがあり、診察台の前にはモニターがあってアニメを流してくれるので、子どもはテーマパーク気分のようです。しかもここの良いところは、事前に予約しておくと、上の子の治療に私が付き添っているあいだ、スタッフさんがキッズルームで下の子を見ていてくれるんです。もし私が虫歯になってしまっても安心ですよね」Tさん(30歳・6歳の男の子と2歳の女の子のママ)

 

キッズスペースが併設されていたり、治療終了後にシールやグッズがもらえたりする医院も多く、中でも、治療後にコインがもらえる「ガチャガチャ」は大人気のようですね。

 

他にも、

「キッズスペースから、治療中のよそのお子さんの治療が見えるんです。泣いている姿だと逆効果だったかもしれませんが、頑張っている様子だったので、それを見た息子はぼくも頑張る!と勇気づけられたようです」(Dさん・28歳・4歳の男の子のママ)

という体験も。

 

また、お子さんが治療を怖がらない歯科では、

「これから行う処置を子ども本人にていねいに説明してくれる」

という点が共通していました。

 

Yさん(30歳・3歳の女の子のママ)は、

「治療前に、子どもにイラストを見せて今日やることの目的や手順を説明してくれるんです。治療中も、“今からちょっとだけ風がシューっと当たるよ”、“これはお口の中を見るためのものだよ”とこまめに声をかけて下さるので、子どもも小さいながら納得して治療に向かえているようです」

と、不安を取り除いてくれる声がけにとても感謝しているそう。

 

Hさん(36歳)のお子さんは小学4年生で、「小さい頃から何事にも怖がりだった」といいます。

「娘は過剰歯(通常より歯の本数が多いこと)で、歯茎に埋まっていたものが今年になって生えてきて、学校の歯科検診で抜歯をすすめられたんです。麻酔も必要なので、娘が恐怖に耐えられるか心配でしたが、とてもいい歯医者さんに出会えて無事抜歯できました」

とのこと。

 

「娘は、最初は怖くて半泣きだったのですが、明るい女医さんで、椅子に座って口を開けるだけで“そうそう、上手”“すごーい!”“よくできたね!”などと褒めてもらって、ずいぶんリラックスできたようです。注射の時も、まず表面に弱い麻酔をかけてから局所麻酔をする、注射の筒や針が子どもの目の前に見えないようにするなど、きめ細かい配慮をして下さったそうです」

 

歯医者通いで、ママが実際にやっていた工夫とは?

Wさん(28歳・2歳の女の子のママ)は、こんな提案をしてみたそうです。

 

「うちの自治体では、フッ素塗布の無料券が送られてくるので、最寄りの歯科で塗ってもらうシステム。さっそく娘を連れていったのですが、診察台の上に寝て口を開けるのが怖くて、私の方に逃げてきてしまいました。痛くないよ~、バナナの味だよ~、と歯科衛生士さんも声をかけて下さるのですが、どうしても座れず…。でも、よく見ると、足置き台に立つところまではできるんですね。そこで、立ったままで口を開けて塗ってもらうのはどうですか?と聞いてみると、じっとしていられるならOKとのこと!なんとか無事塗布してもらうことができました」

 

Uさん(30歳・4歳の男の子のママ)は、残業時などに近所の夫の実家で子どもを預かってもらうことが多く、あまり小さいうちからお菓子を食べさせたくはなかったのですが、お世話になっている手前、お菓子をもらうことを断り切れずにいました。

「そしたら、4歳で虫歯ができてしまって。祖父母にもお願いして、治療完了するまでは市販の甘いお菓子をストップするようにしました。おやつはおにぎりやふかし芋、せんべいなど。治ったら食べようね、でも歯みがきしないとまたこうなっちゃうよ、と話すと、早くお菓子が食べられるようになりたくて、歯医者を嫌がらず通うようになりました。お菓子の後の歯みがきもちゃんとするのを、お菓子解禁の条件にしています」

 

また、

「虫歯ができてからだと負担が大きく、音もするので、嫌がる可能性が高い。虫歯のないうちに検診に通って慣れさせておきました」という声もたくさんありました。

 

悪化させない取り組みも大切


上記のように、虫歯がないうちから定期的に検診に通い歯科医に慣れておけば、いざ虫歯や歯のトラブルがあった時も安心なので理想的です。

しかし働くママは仕事や家事に手いっぱいで、なかなか定期検診に行く余裕がないのも事実。

 

実は、現在、虫歯がほとんどない子どもと、小さいうちから何本も虫歯ができてしまい「口腔崩壊」とまで危惧される状態の子どもの二極化が進んで問題になっています。

後者の場合、保護者に仕上げ磨きをゆっくりしてあげる時間がない、虫歯が見つかっても「治療のために仕事を休みたい」と職場に言い出しにくい、治療費が捻出できないなどの理由で虫歯が複数できて進行してしまうと言われています。

 

こういった事態を防ぐため、各地では、小学校で週に1回フッ素のうがいをする、歯のトラブルがあったら家庭に写真入りで知らせる「歯のけんこうノート」を導入、保護者に歯科検診に連れて行く余裕がない子たちを養護教諭が集団検診に連れて行くなどの取り組みを行っている学校や自治体も出てきています。

まだまだ予算や人員の問題ですべての子どもたちに対応できていないのが現状ですが、歯や口の健康は一生に関わる問題。

 

「虫歯は親の責任」だけで終わらせず、社会全体で子どもを守って行ける仕組みが求められています。

まとめ


歯科医院やクリニックは、都市部を中心に非常に数多いですが、地方では限られた選択肢しかない場合もあり、残念ながら相性の悪い歯医者さんに当たってしまうこともあります。

 

インターネットや周囲の人の口コミなどは100%その通りでないこともありますが、上手に参考にしつつ、お子さんが安心して通える歯科が見つかると良いですね。

 

文/高谷みえこ

参考:NHK「おはよう日本」2017年9月2日放送「子どもの歯に格差」http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/09/0902_2.html

あなたにオススメの記事

子どもの健康テーマ : 【デンタルケア】その他の記事

デンタルケア
もっと見る