もし、うちの子がいじめにあったら…子供のSOSに気づけますか!?

親が結論を出さずに、まずは聞き役に徹する

子どもの変化に気づいたり、子どもが自分からいじめられていることを伝えてくれたときに、気をつけなくてはならないことはありますか?

岸田さん:子どもの話にじっくり耳を傾けることが第一。もし子どもが自分から打ち明けてくれたら、「話してくれてありがとう。必ず助けになるよ。あなたの味方だからね」と心から伝えてください。このとき、親が先に「いじめられているんでしょ?」とか、「あなたも、何かやったんでしょ」などと決めつけてしまうのは避けてください。ゆっくりとやさしく「何があったの」「そのとき、どういう気持ちになったの」「どうしてほしかったの」「今、どうなってほしいの」といった投げかけをし、時間をかけて、冷静に聞くことがポイントです。

親が先回りして結論を出したり、行動を起こしてはいけないのですね。

岸田さん:その通りです。当事者はあくまでも子ども自身。感情的に動くのではなく、子どもの問題としてとらえ、そのうえで大人がサポートすることが大原則になります。いじめにあった子は、人格を否定されて自尊心が非常に傷ついています。親が真っ先に取り組むべきことは、その傷を癒やし、回復させること。「すごくつらかったね」と子どもに寄り添い、「ゆっくり休んでいいんだよ」と言葉をかけることが、命を守ることに直結する場合もあります。

子どもの将来を考えると、できるだけ早く学校に戻したいという親も多いかと思います。

岸田さん:いじめ行為がやまないまま学校に戻そうとすることは子どもを追いつめることになってしまいます。大人から見れば、「学校の教室」は狭い社会で、世界のごく一部にすぎません。けれど、子どもたちにとっては教室が世界そのもので、いじめられると、もうどこにも逃げられないと思ってしまうのです。「学校に行きなさい」という言葉は絶対に言わないでください。

私たち大人の気づきと言葉によって、いじめに苦しむ子どもを救うことができます。子どもが小さいと、まだ関係ないと思うかもしれません。だからこそ、今、いじめの現状と対策を知ってほしいのです。そして、もしいつか子どもがいじめられてしまったときには、力になってあげてください。

先輩ママが目撃したいじめの現場と、子どもを救った言葉と行動とは?

次ページに2人の先輩ママの体験談をまとめました。

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ちゃんと 編集部

働くママ向けのメディア『CHANTO』の編集部。月刊誌『CHANTO』で掲載された記事や編集部が独自に取材した記事をご紹介します。