大災害は、いつ、どこで、何が起こるか、わかりません。防災意識を高め、備えることが私たちの命を守ってくれるカギに! 今回はイラストレーターで防災士、東日本大震災で被災した経験をもつ、アベナオミさんに防災の心得を伺いました。

 

PROFILE/アベナオミさん

アベ
イラストレーター、防災士。宮城県在住。2児の母。2011年、東日本大震災で被災し、自宅避難生活を送る。その経験をもとにコミックエッセイを描き、本当に役立つ防災を実践中。

 

 

 

【災害時に命を守る避難行動】


大災害発生時に命を守れるのは、やはり自分。どんな危険があって、どう逃げればいいのか、普段から想定しておくことが大切です。

 

地震まずは揺れから身を守ることが第一

大地震は、いつ、どこで起きるかわかりません。パニックにならず、冷静に行動できるよう、リスクを想定して心構えをしておくといいでしょう。大事なのは、揺れから身を守ること。そのあとは、津波や火災などが起きるかもしれません。時間の経過とともに変わっていく注意事項を覚えておくようにして。ただしマニュアル通りにいかないこともあるのをお忘れなく。

 

津波|すぐに高い場所へ避難。川にも近寄らない

津波

津波の高さが1m以内と予想された場合は「津波注意報」、3mまでは「津波警報」、それ以上は「大津波警報」が発令される。ただちに海岸や河口、川からも離れ、高台や高い建物内に避難すること。津波は繰り返し発生することもあるため、油断は禁物。

 

火災|風上に逃げるのが基本。煙を吸わないようにして

火災

住宅密集地などで火災が発生した場合は、危険な場所を避けながら、煙を吸わないようにして。風上の避難場所(大きな空き地、公園)に移動しよう。地下街などで停電している場合は、誘導灯や誘導標識を確認しながら、落ち着いて避難口に向かって。