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無意識な自己防衛…職場で頻発するイエスバットの心理ゲームとは?

美容

2019.04.09

mental201904

 

他人との会話の中で自分の意見を言ったとき、一度は賛成してくれたにも関わらず、すぐに否定されてモヤモヤ感が残ったという経験はありませんか?

これは『イエスバットのゲーム』という心理ゲームのひとつで、気づかないうちに他人とのやり取りの中で行われているものです。今回は、職場でも行われることが多い、イエスバットゲームの特徴と対処法について、ご紹介します。

 

イエスバットのゲームとは?


カナダの精神科医であるエリック・バーン氏は『交流分析』という研究を発表し、「人とのコミュニケーションに中には、さまざまな種類の“ゲーム”が行われている」と提唱しました。ここで言う“ゲーム”とは、主に他人との会話のやり取りの中で起こるもので、『イエスバットのゲーム』もそのひとつです。

 

イエスバットのゲームは、その名の通り「Yes But」という意味で、相手の意見や問いかけに「そうですね…(Yes)」と答えていながら、直後に「でも…(But)」と否定の言葉を続けることで、会話がなかなか終わらない状態になってしまうものを言います。

 

【職場でのイエスバットのゲーム例】

A「今日のランチは外に食べに行かない?」

B「いいね、どこに行く?」

A「そうだなぁ、私はどこでもいいよ」

B「それなら、新しくオープンしたオムライス屋さんに行かない?」

A「いいね。でも、オムライスはちょっと苦手で…」

B「じゃあ、パスタにする?すぐ近くにあるし」

A「いいアイディアだよね。でも、パスタだとすぐにお腹が空いちゃうから…」

 

ランチに誘われた側は、お店の提案をし、誘った側は、一度は「いいね」と同意していますが、結局は「でも…」と否定していますね。誘われた側は、会話がなかなか終わらないことに疲労感を感じてしまいますし、短気な人なら、イライラして「勝手にして!」と会話をやめてしまうかもしれません。

 

このように、一度は自分の意見に同意してくれたあとで、意見をひっくり返すことは、相手にマイナスな印象を与えてしまうことになります。しかし、イエスバットゲームを仕掛けた側は、ほとんど無意識で行なっているため、仕掛けられた側は、最後にモヤモヤとした嫌な気持ちが残ってしまうのです。

 

イエスバットのゲームを仕掛けてしまう理由


イエスバットのゲームを仕掛けてくる人の特徴として、幼少期の頃に自分の意見を言ったり、自分で選択したりする機会をほとんど与えてもらえず、親の言うとおりに行動していた経験がある人が多いといわれています。このような経験を持つ人は、成長するにつれて「人に従いたくない」「言いなりになりたくない」という気持ちが大きくなり、それが無意識のうちに会話に出ることでゲームを仕掛け、「相手の思い通りにはならない」ということを主張しているのです。もちろん、仕掛けている本人に自覚はありませんから、誰にでも、何度でも繰り返してしまいます。

 

ただし、この特徴は、あくまでも“傾向がある”というだけですので、このような経験がない人でも、仕掛ける側になる可能性は十分にあります。自分の日常を振り返ってみて、「相手を否定していることが多いかな?」と感じたら、自分でも気づかないうちに、他人にイエスバットのゲームを仕掛けているかもしれません。もし、会話をしている最中にゲームをしていると感じたら、そのときに抱いている感情を分析してみるのがおすすめです。

 

例えば、職場で上司と業務内容の話しているとき、上司の言うことに対して自分の反発心を感じたのであれば、過去に似たような経験をしていなかったかを考えます。幼少期に親からの圧力がなかったとしても、「学生時代に部活をしていたとき、先輩との間で同じような経験があった」など、どこかで似たような経験をしている可能性が非常に高いもの。つまり、昔の感情が上司との会話で引き起こされ、無意識のうちにイエスバットのゲームを仕掛けてしまっているということもあるのです。

 

イエスバットのゲームへの対処法


先ほど、ゲームを仕掛ける側の特徴として、幼少期に親の言いなりになっていた人が多いとお伝えしましたが、このような人は「認められたい」「愛されたい」という願望を強く持っています。もし、あなたがイエスバットのゲームを仕掛けられてしまったと感じた場合は、相手との会話の仕方を変えてみましょう。

 

最初に紹介したランチの会話の例では、イエスバットゲームを仕掛けられた側が「新しくオープンしたオムライス屋さんに行かない?」と提案していますが、それを「あなたの好きなお店で食べたいから、決めてほしいなぁ」と相手の考えを聞くようにするのです。仕掛けた側は無意識に自分を守ろうとしているため、逆に意見を聞かれると「こんなはずでは…」と、戸惑ってしまいます。仕掛けられる側も、ゲームに巻き込まれずに済むので、嫌な気持ちになることも少なくなります。

 

この例以外にも、職場では上司や同僚、後輩など、さまざまな人と多くのやり取りをする機会があると思いますが、相手がどんな答えを望んでいるのかを考えながら会話をするだけで、相手の反応は面白いほど変わります。相手に振り回されないように考えながら話すことが、イエスバットのゲームを避けるためには非常に重要なことなのです。

 

文/久木田みすづ   

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