では、なぜ妊娠・出産によって反り腰になるのでしょう? 産婦人科医の八田真理子先生によると、 「妊娠をしておなかが大きくなると、バランスをとろうと、身体の重心が前に移動します。そのため、腰が反りやすいんです。さらに出産が近づいてくると、赤ちゃんが産道を通れるようにするため、リラキシンというホルモンが増加。これにより、骨盤周囲の靭帯や、関節どうしの結合がゆるみ、骨盤が安定しにくくなります」。 骨盤のゆるみは、妊娠・出産にともなう自然な現象で、出産後3、4か月でもとに戻るといわれます。ただ、この状態で大きな負荷をかけると、慢性的な腰痛を引き起こすことがあります。