矯正は「中学卒業までに終える」がベスト

子どもの歯並びの問題でもっとも多い「叢生

(そうせい)」は、下の前歯(永久歯)が生えてくる5歳後半~6歳ごろに、ママが気づくことも多いのだとか。次に多いとされる反対咬合(はんたいこうごう)も、3歳児検診で指摘されるなどして、早期に受診する子が多いようです。 一方で、ママのチェックだけでは見落とされがちなタイプも。代表的なのが、上の歯が下の歯にかぶさっている「過蓋咬合(かがいこうごう)」。いちばん目につく上の前歯がきれいに揃っていると、異常に気づきにくい傾向があります。 やはり一度は、専門医のチェックを受けておきたいもの。早めに検査を受け、歯列矯正が必要かどうか、意見を聞いておくと安心です。
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「ママ世代が子どもの頃は、『歯のデコボコはあたりまえ』という感覚がまだあり、矯正をしない子のほうが多かったんです。でもいまは、多くの子どもが早期から矯正をしていて、自分からやりたがる子もいます。そのくらい、一般的な治療なんです。矯正が必要かどうか判断するためにも、小学校12年生までに専門医を受診し、歯並びを診てもらっておくといいと思います」(神保先生)。 小学校高学年や中学生に入ってからでも、歯列矯正はもちろん可能。ただし年齢が上がるほど、あごの骨や歯は硬くなり、「理想の形」に動かしにくくなってきます。また矯正器具をつけたときの痛みも出やすく、治療に時間がかかることもあるそう。成長過程まっただなかの小学生のうちに始めて、中学卒業までに終えるのがもっとも理想的なのだそうです。