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子育てママの冷え問題を解決する、3つの〝これだけルール〟

美容

2018.11.26

3040代の子育て世代は、いつだって子どものことで必死。自分のケアはつい後回しになってしまうものです。ただ、女性の身体は年齢とともに変化し、50歳ごろに閉経を迎えます。40代で更年期症状が出てくる人も多く、顔のほてり、動悸、イライラなどに悩まされるようになります。

4050代からの不調を少しでも軽くするには、30代からの早めのケアが大切。その基本となるのが、「体温を上げて、冷えを解消すること」です。

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冷え対策の第一人者である川嶋 朗先生によると、

「女性は妊娠中は、湯たんぽのように温かい赤ちゃんがおなかにいるため、身体が冷えません。でも、産後はたちまち冷えやすくなり、そのため3040代で、冷えに悩む女性も多く見られます。多忙な子育て生活で、自分のケアを十分にできないのも一因でしょう。

ただ、“冷えるのはしかたない”と放置してはダメ。体が冷えてつらいのは、血液循環が悪く、同時に自律神経のバランスも乱れている証拠です。頭痛、肩こり、腰痛、PMS(月経前症候群)などの不調はもちろん、免疫力が低下し、あらゆる病気にかかりやすくなります。

平熱が35度台の人は、いまの状態をあたりまえと思わず、体温を1度上げることを目標にしましょう」

子育てで忙しいときは、3つのルールだけ守って!

 

「とはいえ、子育て中の女性がいかに大変かも、よくわかっているつもりです。冷え対策には筋力アップが重要ですが、子どもを置いて運動しに行くわけにもいきませんよね。子供が成長して、自分の時間がとれるようになるまでは、生活の負担になるような冷え対策は無理にしなくていいと、患者さんにも話しています」 

川嶋先生によると、最低限守ってほしい“これだけルール”は、以下の3つだそう。

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1)冷たいものをとらない
→温かいものをとるか、冷たいものをとるかは、100%自分しだい。時間がなくても必ずできます。夏も冷たい飲みものは避け、常温以上の飲みものを。食事も温かい料理をとります。体温より温かいものを食べるのが肝。

2)服とくつ下で温める
→首、手首、足首の「3首」が出ていると冷えます。冬はタートルネックやハイネックがベスト。足元は5本指ソックスやレッグウォーマーで温めて。職場では、太ももの上に充電式湯たんぽを乗せておくと完璧!

3)早寝早起きを習慣にする
子どもの就寝時間に、いっしょに寝てしまいましょう。子どもは体温が高いので、暖かく眠りにつけます。朝は早く起きて、仕事やその他の用事にあてて。これだけも自律神経のバランスが整い、冷えにくくなります。

糖質制限を続けると、体が冷える!

 

3つのルールを守っても、身体が冷えてつらいときは、食材にもこだわって。秋冬が旬の野菜を食べると、体が温まります。長ねぎ、にんじん、かぶ、れんこん、などがその代表。しょうがなどの香味野菜、こしょう、唐辛子などのスパイスも使うといいでしょう。子どもに与えたくないなら、料理をとりわけた後、自分の料理にスパイスをかける方法もあります。

入浴の習慣も大切です。子どもが小さいうちはしかたありませんが、ひとりでお風呂に入れる年齢になったら、ママの入浴時間を必ず確保して。3840度のお湯に、2030分間、肩までつかると効果的です。

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反対に、なるべく避けたいのが糖質制限ダイエット。産後太りを気にして、炭水化物を減らす女性も多いのですが、そのせいでますます冷えやすくなるのだとか。

「糖質制限はそもそも、たんぱく質を多くとって、運動をするというダイエット法です。筋肉量を増やし、太りにくい体にするというのが、その原理。

でも実際には、運動抜きで糖質制限をしている人が多く、そのため筋肉量が落ちています。太りやすく、冷えやすい身体になっているんです。どうしてもやりたいなら、運動をセットでおこない、目標体重に達した時点でやめること。糖質制限だけをだらだら続けると、冷えによる不調をまねくので、注意してください」

子どもには、冷え対策はいらない!? 

 

冷えに悩まされている女性には、すでに紹介したルールが不可欠ですが、子どもの身体は大人の身体と違います。子どもに対し、ママと同じ感覚で冷え対策をするのは避けたほうがいいと、川嶋先生は指摘します。

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「子どもは本来体温が高いものなんです。近くにいるだけで暑いくらいなのが、子どもの身体。本人が寒がっていないのに、大人と同じ感覚で厚着させていると、子どもの体温調整機能を奪うことになります。生涯にわたり、冷えや不調に悩まされるかもしれません」

冷えの問題はそもそも、現代の便利な生活環境に起因しているのだそう。乗りものが普及して歩かなくなれば、筋肉量が落ちますし、冷暖房の効いた環境で年中過ごしていると、体温調節機能が低下します。やわらかいものばかりを食べ、よくかまなくなったことも関係しているとか。年代別の冷え傾向を見ても、最近は、若い世代ほど冷えやすいという逆転現象が起きています。

「子どもの健康には、たくさん歩かせたり、外遊びさせるなどして、負荷をかけるのがいちばんいいんです。かみごたえのある食材を食べさせるのもいいでしょう。

現代の子育て環境では、昔と同じにいかないこともありますが、適度な負荷をかけることは大切。ストレス耐性が高まり、心も身体も丈夫な子に育ちます。ストレス耐性を高めることは、冷え対策の本質ともいえます」

子育てを楽しんで、“冷えない生きかた”を

 

冷えの改善には、ストレス対策も重要。でも、「お風呂もゆっくり入れないのに、ストレス解消なんてとても無理!」というママも多いのではないでしょうか。そこで試してほしいのが、ストレスとの向きあいかたを変えること。ストレスを減らすのではなく、ストレス耐性の高い“冷えない生きかた”をめざしましょう。

川嶋先生いわく、

「ママたちの負担とは比べるべくもありませんが、僕自身も、子どもをお風呂に入れたりして、できるかぎり子育てをしてきました。子どもたちがいつも大騒ぎで走り回り、外食もままならない日々。それでもいま思えば、ストレスが大きかったあの時期が、子どもがいちばんかわいく、親にとっても楽しかった時期なんです。

子育てがたいへんな時期は、案外あっという間です。“ストレス=悪”と思わずに、子どものためにめいっぱい苦労して、愛してあげてください」

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子育てを楽しみながら、ストレスに負けない生活を送るには、夫の協力も欠かせません。嘘でもいいから、“あなたがいちばん大事”と夫に伝え、いい関係を保ってほしいと、川嶋先生はいいます。「家事を少し手伝っただけも、“自分より上手”とほめ、感謝の気持ちを伝える。男性は単純ですから、上手にコントロールすれば、積極的に協力してくれるはずです」 

 

《参考文献》『冷え外来』川嶋 朗編著(医歯薬出版株式会社)『その不調、冷えが原因です』川嶋 朗監修(池田書店)

取材協力/川嶋 朗先生(東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授。医学博士)
1957年生まれ。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入学。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院勤務、東京女子医科大学青山自然医療研究所クリニック所長などを経て、2014年より現職。西洋医学、東洋医学、相補(補完)・代替医療などの垣根を越えた「統合医療」の視点から、自然治癒力を高めるセルフケア法の普及に努める。著書、テレビ出演歴多数。

取材・文 川西雅子

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