2つとも日本酒の製造工程で出るものを原料に使っているのですが、その工程の違いによって差が出るのだそう。米麹の甘酒は、蒸したお米に麹菌をつけた米麹にお湯を加えてひよ晩おくことでできあがります。

いっぽう、酒粕の甘酒は米麹をアルコールで発酵させた「もろみ」が原料。もろみをしぼると日本酒ができあがるのですが、しぼりかすとして残るのが酒粕です。その酒粕をお湯で溶かし、砂糖を加えれば酒粕の甘酒に。

つまり砂糖とアルコールが入っていない甘酒が「米麹の甘酒」、砂糖とアルコール入りの甘酒が「酒粕の甘酒」になります。

 

製造工程の違いによって健康効果にも大きな違いが。たとえば疲労回復に効果的なのは、麹菌がデンプンを分解することで生まれる“ブドウ糖”を多く含んだ米麹の甘酒だけ。よく聞く「飲む点滴」は米麹の甘酒を指しています。またダイエットには、油を排出する「レジスタントプロテイン」が含まれた酒粕の甘酒が効果的。

 

ほかにも寝つきを良くするには酒粕の甘酒、紫外線対策には米麹の甘酒がいいことも判明しました。これにはTwitterユーザーも「ダイエットには酒粕がいいのか… ふむふむ」「飲むだけでそんなに効果があるとは知らなかった!」と大喜び。