受診の判断において必要なこと


 

先ほど「夜間休日でも受診を焦らず、もう一段階踏みたい」と、慎重になることを推していた筆者。少し矛盾するようですが、同じ親の立場からすると、パパやママに貫いてほしいと思うことがあります。 それは、子どもを一番近くで見守っている親が感じる「なんかおかしい」という〝直感〟。セオリー通りに観察して「朝まで待っていい」と言われても、「なんかおかしい」「これは違う」と感じたなら、その直感に従って受診してほしいのです。 また重要なのが、子どもの情報を正確に伝えること。熱、食事量、尿量、下痢や嘔吐、子どもの機嫌、呼吸状態などが主な観察ポイントです。電話連絡のときは慌ててしまうものなので、継時的にメモを取っておくのがポイント。 「17時から39度熱が出ている」「20時から急にぐったりし始めた」など、具体的な情報が子どもの症状の把握に役立ちます

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受診のタイミングを正しく判断するためには、観察ポイントをおさえて記録しながら、情報収集をすることが大切です。自己判断に迷うときは相談機関を頼りながら、そして最終的には親の〝第六感〟を信じて行動してください。

 

文:松本悠里香