顔の立体感を引き出す「骨格メイク」のコツ

 

赤松さんによると、その人らしい美しさをたたせ、かつ老け顔に見せないためにもっとも有効なのは「骨格メイク」だそう。 骨格メイクとは「ひとりひとりの骨格をいかし、顔の立体感を強調するメイク」のこと。 年齢が上がったり体型が変化しても、骨格だけは変わらないもの。それをいかして、その人らしい定番顔をつくっていきます。

 

「少ない分量の化粧品で、最大の効果を出すには、〝あるもの〟を使うのがベストなんです。そのあるものというのが『ひとりひとりの骨格』なのです。 年齢が上がっても骨格だけは変わらないので、一生使えるメイク法。顔の立体感に乏しいアジア人女性には、とくに適した方法といえます」 (赤松さん)

 

骨格メイクの基本原理は、「骨が高く出っぱった部分を強調し、顔のメリハリを出す」こと。まずは自分の横顔を、鏡で見てみましょう。 鼻以外でいちばん高いのが「額」…眉山の上あたりです。その次に高いのは、頬骨とあごではないでしょうか。 この3点を結んだ三角地帯…つまり「顔の内側の高さ」を強調すると、それだけで立体感が生まれ、顔立ちがはっきり見えます。 立体感を出せば、アイシャドウやマスカラ、口紅なども、少ない分量で最大限の効果を発揮します。その結果、下のイラストのように、全体に〝抜け感〟が出て、いまっぽい仕上がりになるのです。

 

Before


     いつものメイク    
顔全面にしっかりファンデを塗り、眉やアイメイクもくっきり。                     昔っぽく、しかも平坦な顔に見える。                         


After
骨格メイク

眉、頬骨、顎を結んだ〝三角地帯〟の内側にツヤ感と明るさをプラス。
ナチュラルメイクなのに、立体感のある顔立ちに見える。

 

次回の記事では、骨格メイクに適した「ファンデーションとチークの選びかた」「立体感を引き出す塗りかた」をご紹介しますので、お楽しみに!

 

イラスト:やのひろこ 文:川西雅子