2020.05.12
35歳、40歳と年齢を重ね、ふと鏡を見ると…たるみ、しわ、目元のくぼみなど、老化の兆しがそこここに。かつての自分とは違う〝老け顔〟になっていることに気づくものです。
これまでどおりのメイクでは、〝無理してる感〟が増してしまいそう。でも、いったいどんなメイクに変えたらいいの? 加齢を感じさせず、少しでもきれいに見せるコツは?
数多くの女優、モデルのヘアメイクを手がける、ヘアメイクアップアーティスト・赤松絵利さんに疑問をぶつけてみました。
《取材協力》赤松絵利さん
ヘアメイクアップアーティスト。ヘアサロン「ESPER」オーナー。〝自分らしいかわいい顔、自分らしい美人顔〟を追求し、蒼井優、綾瀬はるかほか、多くの女優やモデルなどのヘアメイクを手がける。テレビ、舞台、雑誌、広告など多方面で活躍。著書に『世界一シンプルなナチュラルメイクの教科書 自分に一番似合うメイク&ヘアがひと目でわかる』(講談社)がある。
〝隠さない〟ほうが、若くいまっぽく見える
赤松さんによると「30代後半にもなれば、アイホールなどがくぼんできて、どうしても老け顔になってきます。だからといって、メイクを重ねて欠点を隠そうとすると、ますます老けて見えますよね。
とくにいまの時代は、メイクもファッションもトゥーマッチなのはすてきじゃないという流れです。
加齢によるマイナスをナチュラルにカバーしつつ、〝その人らしい美しさ〟をめざすのが正解。結果的にはいちばんすてきに、若く見えると思いますよ」
たしかに、老け顔をごまかそうとして厚く塗っていると、やぼったく、昔っぽいメイクになりがち。90年代までは、コンシーラーで隠すメイクやなども当たり前でしたが、いまは違います。
素肌感をいかしたナチュラルメイクが、いちばん魅力的に見える時代です。ポイントメイクも同じ。昔の感覚で塗りすぎていないか、感度が古くなっていないか、見直す必要がありそうです。
PIXTA/Pangaea
以下にひとつでもあてはまる人は、年齢と時代に応じたメイクの見直しどきかもしれません。さっそくチェックしてみましょう!
□スポンジを使ってパウダーファンデを顔全体に塗っている
□シミなどのトラブルはコンシーラーで隠している
□アイブロウは、髪の色と同系の黒・グレーを選んでいる
□アイカラーの色が20代のときと同じ
□アイカラーのパレットではブラウンが先になくなり、ハイライト色が余る
□ビューラーでまつ毛をしっかりカールしている
□口紅はつや感の高いもの、またはグロスを使っている
これらはいずれも、厚塗り&老け顔につながる「かつてのメイク術」。少ない分量の化粧品で、透明感を出しながらキレイに見せる「いまっぽいメイク術」にアップデートする必要があります。