食欲のスイッチを抑える4つの秘訣

では、血糖値をコントロールするためにどうしたらいいか、岸村さんに具体的な方法を紹介してもらいます。

 

秘訣1:お腹が空いたらまず水を飲み、本当に空腹か確かめる

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お腹が空くと、何かを食べようと思うものです。でも、実は食欲には「本物の食欲」と「にせものの食欲」の2種類があるのです。

 

「本物の食欲とは、生きるために必要な栄養やエネルギーが足りず、身体が不足分を補給しようと、食べることを欲しているときのものです。それに対し、にせものの食欲は、身体には栄養もエネルギーも足りていて食べる必要がないのに、脳が物足りなく思っているときのものです。このにせものの食欲にだまされると、カロリーオーバーになってしまいます」

 

とくに、これまで食べ過ぎていた糖質や脂質を減らし始めると、この状態になりやすいのです。

 

「お腹が空いたと感じたら、水を一杯飲んでみましょう。それで落ち着いたらにせものの食欲です。本当に空腹のときは、水では収まりません。食欲が本物かどうかの見極めはとても大事です」

 

秘訣21回の食べる量を減らして、食べる回数を増やす

お腹が空きすぎた状態で食事をすると、余計に食べてしまいがち。食事は1回あたりの量を減らして、その代わりに回数を増やしましょう。

 

「食事の回数を減らすと、次に食べたときに血糖値が上がりやすくなり、脂肪をため込みやすくなってしまいます。それに、ダイエット中に必要な栄養もとれず、やつれてしまうことに。お腹を減らさないように、ちょこちょこ食べたほうが、栄養も不足せず、痩せる効果があります」