スーパーウーマン症候群…完璧主義という幻想から今こそ抜け出せ

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家庭をもちながら働く女性のみなさん、仕事や家事、育児にとすべてを完璧にこなそうと頑張りすぎていませんか?そんな女性が完璧を目指すあまりにストレスが溜まり、心身に不調をきたしてしまう状態のことを『スーパーウーマン症候群』と言います。今回は、そんなスーパーウーマン症候群についての特徴、そして、スーパーウーマン症候群を回避する方法について、ご紹介します。

 

スーパーウーマン症候群の特徴って?


スーパーウーマン症候群は、1980年代中頃、アメリカの精神衛生学者のマージョリー・H・シェイヴィッツ氏が最初に用いた言葉です。現在の日本は結婚しても仕事を続ける女性が非常に多く、キャリアウーマンとして働く女性もめずらしくなくなっていますよね。

 

しかし、職場でバリバリ仕事をこなし、自宅でも家事や育児をこなすという生活を送っていると、自分の時間もほとんど取れない状態が続くことも多々出てきます。それにより、ストレスが溜まって心身症状が出てしまう…。このような状態のことを、スーパーウーマン症候群と呼んでいるのです。

 

スーパーウーマン症候群の症状


スーパーウーマン症候群の症状としては、イライラすることが多い、急に不安な気持ちになる、倦怠感に襲われるというような精神的な症状に加えて、頭痛・肩こり・動機・めまい・下痢・生理不順というような身体的症状があらわれます。

 

スーパーウーマン症候群になりやすいのはどんな人?


スーパーウーマン症候群は、20代後半〜30代の女性の割合が多いと言われています。この年代の女性は、結婚や出産などで、仕事だけではなく家庭も忙しくなりやすいものです。結婚後も、「仕事をしているからといって、家事や育児をおろそかにしたくない」という気持ちが強く、何事もきちんとこなそうとしてしまいがちなのです。

 

また、完璧主義で責任感が強い・負けず嫌い・他人に頼ることが苦手な性格の人や、子どもの頃から優等生タイプの人もスーパーウーマン症候群になりやすい傾向があるとされています。

 

これらに「当てはまる」と感じたあなた、自分の理想や周りの期待に答えようとするがあまり、自分の限界を超えてもなお、頑張ろうとしていませんか?自分の理想に追いつけないことでイライラして、ストレスを溜めてしまっている可能性が非常に高いかもしれません。

 

スーパーウーマン症候群から抜け出すために


スーパーウーマン症候群の対処法は、まず『完璧主義をやめること』です。言葉にするのは簡単ですが、実際に完璧主義をやめるというのは難しいですよね。しかし、誰にでもできるちょっとしたコツを掴んで実践すれば、スーパーウーマン症候群から抜け出すことが可能になります。

 

やるべきことに優先順位をつける

完璧主義をやめようと意識しすぎると、逆にやめられなくなってしまうこともありますので、まずは『自分にとって優先順位の高いものは何か』を考え見極めるようにしましょう。最初は、こんなに手抜きでいいのかと罪悪感を覚えることもあるかもしれませんが、すべてを完璧にこなす必要なんてありません。

 

適度に肩の力を抜くことで、物事に対しても違った考え方ができるようになります。「これくらいでいいかな」という気持ちで、完璧主義を少しずつ手放していきましょう。

 

生活習慣を見直し、積極的に夫と分かち合う

仕事に家事に育児にと、いつも時間に追われた生活をしていると、生活リズムも崩れてしまいがちです。生活習慣が乱れるとホルモンバランスが崩れ、不調をきたしやすくなってしまいます。どんなに忙しくても1日3食、できるだけバランスのとれた食事をし、睡眠時間もしっかりと確保しましょう。

 

家事や育児に関しては、現代の日本はまだまだ男性社会で女性の負担が多いですよね。しかし、どうしても自分ができないときは夫に任せるのは当然のこと。「人に頼るのが苦手だから」「夫は料理ができないし」と言っていては、自分で自分の首を絞めてしまっているようなもの。もし、料理ができない夫であったとしても、「今日は仕事で遅くなるから、帰りにお弁当を買ってきてもらってもいいかな?」と言うだけで、あなたの負担は軽くなりますよね。きちんとしたコミュニケーションは、結果的によい夫婦関係の構築にも結びつくはずです。

 

自分の時間を持ちストレスを解消する

ストレスが原因で引き起こされる、スーパーウーマン症候群。そんなストレスを軽減させるために、気分転換できる時間を意識して取るようにしてみましょう。例えば、本を読んだり映画を見たり好きな音楽を聴いたり、自分の好きなことをして自然体で過ごせる時間を持つことで、気持ちをリフレッシュさせることができます。

 

また、友人に愚痴を聞いてもらうのも、ストレス解消には有効です。スーパーウーマン症候群になりやすい女性は、他人に自分の弱さを見せるのが苦手な方が多いですが、第三者に聞いてもらうことで随分気持ちが楽になるものです。

 

スーパーウーマン症候群を悪化させてしまわないためにも、毎日の生活や考え方を見直し、上手にストレスを解消させるようにしたいですね。ただし、身体的な症状がなかなか良くならない場合は、他の病気の可能性も考えられますので、一度病院を受診しておくと安心です。

 

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文/久木田みすづ

参考:TABI LABO「頑張る女性を襲う「スーパーウーマン症候群」をご存知ですか?」 https://tabi-labo.com/233442/doctors-me-superwoman-syndrome

yomiDr.「「スーパーウーマン症候群」と「女丈夫症候群」」 https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20130924-OYTEW62106/

キャリコネ「「スーパーウーマン症候群」にならないためのポイント」 https://careerconnection.jp/job/guide/5802.html

Plants Blog「働く女性に急増中 スーパーウーマン症候群」https://fpplants.jp/2016/08/06/%E5%83%8D%E3%81%8F%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AB%E6%80%A5%E5%A2%97%E4%B8%AD%E3%80%80%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4/

 

久木田みすづ

精神保健福祉士・社会福祉士。福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。