完璧主義なウェンディ症候群を抜け出すには!?ティンカーベルに変身を

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女性の社会進出が進んだ現代でも、良き妻で良き母、さらに要領よく仕事をこなす職業人という役割が、女性に求められることも多々あります。特に、ワーキングママは、他者からも完璧な女性像をイメージされがちです。このような女性を演じ続けると、いつかは自分自身が疲労困憊してしまうかもしれません。今回は、ワーキングママの生きづらさから脱出するための方法について、お伝えします。

 

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ウェンディジレンマとはどういうもの? 


ウェンディジレンマの女性は、自分のことは二の次にして他人(夫や子どもなど)に尽くすことを生きがいとし、そのような自分に価値を見出す傾向にあります。これは、小説・ピーターパンのヒロインであるウェンディから名づけられたものです。

しかし、長い間そのような生活が続くと、自分自身も疲れ果て、「このままの生き方で良いのだろうか?」という不安が生じやすくなります。つまり、完璧な女性でいなければならないと思う一方で、そういう自分に嫌気が差し、その板挟みで悩んでしまうのです。

  

まずはティンカーベルを目指してみよう  


ウェンディジレンマに陥る女性は、相対的に完璧主義で他人から愛されることにより自信が持てるという特徴があるといわれています。だからこそ、まずはその思いを崩してみることから始める必要があると言えるでしょう。そのためには、良い子すぎるウェンディではなく、自己主張もできる以下のようなティンカーベルを目指してみると良いかもしれません。

 

ティンカーベルも、ピーターパンの物語に登場するキャラクターです。しっかりと自立し、他人を甘えかすことはしませんが、お互いに適度な距離で尊重しながら関係を保つタイプの女性だと言えます。

 

1.ワガママぐらいでちょうどいい 

ウェンディジレンマに陥る女性は、相手に自分の希望や要求を伝えることさえ、「悪いこと」「申し訳ないこと」と感じてしまうケースがほとんどです。しかし、ほとんどの場合は、それらはあまり大きな問題ではないことが多々あります。

だからこそ、少し「ワガママかな?」と思えるぐらいのことを時にはしてみることが大切です。このように、少しずつ自分の気持ちを表に出していくことによって、楽に生きる方法が見つかっていくことでしょう。

 

2.夫や子どもと少しの距離を置いてみる  

ウェンディジレンマで悩む女性は、自分の時間を差し置いてでも、他人(夫や子ども)の時間に合わせ、彼らが望むような行動をしがちです。例えば、夫のために休みの日でさえも早起きをし、身の回りのことをすべて行ったり、子どもが遊びに行きたいと言えば、自分がしたいことがあってもそっちのけで、満足するまで付き合ってあげたりということを、繰り返してしまいます。

夫や子どもをサポートする女性はすばらしいですが、度を超すとストレスが溜まるのは自分自身です。そのため、自分がしたいことをする時間を、少しずつ持つことを心がけましょう。夫や子どものために使う時間を減らし、彼らと距離を置く時間を増やすことで、リフレッシュができたり、心を整える余裕が生まれてきます。

  

ウェンディとティンカーベルのバランスも大切な要素


自分の気持ちに蓋をして、他人のために尽くすことを喜びとする女性は、しだいに無理をしている自分と本音の間で葛藤を起こしてしまい、ウェンディジレンマに陥りがちです。それを避けるためには、自分の意見をしっかりと持ちながらも、適度な距離を保ち、相手と尊敬し合う関係を作ることができるような、ティンカーベルタイプに近づく意識をすることが重要です。しかし、理想はウェンディとティンカーベルのどちらにも偏りすぎることなく、バランスを保つことが大切だと言われています。

 

実は、ウェンディ症候群の他に、ティンカーベル症候群と呼ばれる女性も存在するのをご存知ですか?ティンカーベル症候群とは、自分を大切にするからこそ、他人の大切にしたいものにも理解を示します。しかし、尽くすのではなく、他人が間違ったことをしていたら、容赦なく注意し、正しい方向へと導くのです。ただ、他人が悪いことをしていなければ過剰に干渉せず、詮索しない態度は、時に相手(特に恋人や夫、子ども)にとって、都合の良い女性になってしまいがちでもあります。

 

もっとも、そうなる前にティンカーベル症候群の女性は、彼らが精神的に自立し、大人になることができないということを悟ると、離れてしまうケースが多いとされています。そのため、ウェンディジレンマの女性と比べると、自分がまいってしまうことが少ないとも言えるでしょう。

 

最初は難しいかもしれませんが、2人女性のタイプのバランスを大切にしながら、他人と向き合っていく努力をし、少しずつ相手との関係を変化させていくことを行っていくのがポイントです。

 

文/久木田みすづ 写真/studio9(iStock)

参照:Ofee「大人になれないピーターパン症候群」 http://ofee.tank.jp/pp-syndrome/

LAURIER PRESS「夢見がちな男はお好き?「ピーターパン・シンドローム(症候群)」」https://laurier.press/i/E1354004394237

田楽ブログ「ピーターパン症候群とは?仕事や恋愛での診断特徴と原因・治し方」

https://den-gaku.com/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

 

久木田みすづ

精神保健福祉士・社会福祉士。福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。