乳がん検診を受けている人の割合は半分以下!?


これまでセルフチェックの方法を紹介しましたが、場合によっては“小さいしこり”などを見逃すことも。福間先生は「セルフチェックはあくまでも補助」とコメントしており、検診に行くことを勧めていました。そこでここからは、乳がん検診の詳しい実態を紹介していきます。

 

過去に放送された『ガッテン!』(NHK)によると、厚生労働省の行った「国民生活基礎調査」では乳がん検診を受けている人の割合は45%(40~69歳)。半分以上の女性が検診を受けていない状況で、その理由として「検査が痛そう」「発覚するのが怖い」「費用が気になる」などが挙げられました。

 

乳がんは他のがんと比べても完治を期待できる種類で、早期発見すれば95%以上が治癒します。現代女性は“生涯の月経回数”が増えた影響で、乳がんの原因である“女性ホルモン”にさらされる頻度が増加。予防するのが難しいため、いつ発症してもおかしくないそうです。

 

もし乳がん検診を受けたくなったら、住んでいる市区町村のがん検診担当部署に問い合わせましょう。適切なアドバイスをもらえるので、スムーズに検診を受けられるはず。

 

文/牧野聡子