「食べる」ことで冷えを遠ざけるレシピ

「にんじんのつき汁」
中国の昔の薬物書や医学書ではにんじんは内臓をあたため、血を補い、胃を丈夫にし、食欲を増進させる作用があるとされています。そのため体力がなくて冷えやすい人には、特に効果が高いといわれ、古くから愛飲されているレシピです。
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<作り方>❶にんじん500gを適当な大きさに切り、すり鉢でよくつく(ミキサーやおろし金でもOK)。❷ガーゼに入れて汁をコップに搾り、はちみつ大さじ1を加えて飲む。
更年期などのいわゆる“冷えのぼせ”にも有効です。また、「すりおろしたにんじん大さじ1をあたたかいごはんにのせ、しょうゆ少々をたらして1日1回食べる」のもよいです。

 

「クコ粥」
クコはよく、杏仁豆腐にのっている赤い果実。不老長寿の薬草ともいわれるほど強い薬効があり、強壮作用にすぐれています。また血管壁をじょうぶにして動脈硬化を防ぐビタミンC、血行をよくするベタインなどの成分が豊富。冷え症改善に手軽で有効です。
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<作り方>❶クコの実(乾燥)大さじ3を酒でもどす。❷洗った米1カップと水10カップを鍋に入れて強火にかける。❸②が煮立ったところで弱火にし、①を加えて炊く。❹炊きあがったら塩少々で味を調え、小口切りのあさつきを散らす。

 

冷えを呼び寄せる食べものを避ける

体を冷やす「生野菜とくだもの」の食べ過ぎに気をつけましょう。なかでもトマト、きゅうり、なす、とうがん、柿、なし、すいか、バナナ、キウイフルーツ、レモンなどは、生食ではなく、加熱調理をおすすめします。


冷え症の人はできるだけあたたかい食事をとったほうがよいので、夏でも極力冷やしたくだものや清涼飲料水を避けましょう。盲点になるのが「エネルギー不足」による冷え。また「こんにゃくや寒天類」も体を冷やします。小食の人やダイエット中の人は気をつけて、こんにゃくを食べるときはあたたかい料理で。