〝酸性美容〟でたるんだ肌を引き締める!

 

クレンジング後の保湿も、もちろん重要。上質のオイルを数滴分手にとり、まずは顔全体にいきわたらせます。目元の小じわ、口角のくぼみ、法令線など、加齢が気になる部分には、指で引っぱってハリを出した状態で、念入りに塗っていきます。 オイルでなく化粧水や乳液がいいという人は、化粧水をたっぷり使うのがコツ。「もう十分潤った」「これ以上は入らない」と感じるまで重ねづけします。そのうえで乳液を使えば、基本的にはクリームなしでも潤います。

 

あまり知られていないことですが、製品選びではpHも重要だそう。前述のオイルなどを使うと、クレンジング中も保湿の際も、肌が弱アルカリ性に傾かず、弱酸性に保たれます。 そのため、肌を構成するたんぱく質を、引き締める効果が期待できるといいます。年齢を重ねてたるみがちな肌にはうれしい効果ですね。 一般的な化粧品は、ほとんどが「弱アルカリ性~アルカリ性」で、またpHの表示もないのが難点ですが、「弱酸性」とうたわれたオイルや化粧水・乳液があれば、一度試してみる価値がありそうです。

 

「洗顔料などに含まれる洗浄成分も、肌を弱アルカリ性にしてゆるめてしまうものです。その意味でもダブル洗顔いらずの、先ほどお話したオイルで汚れを落とし、保湿までするのが理想的です。 肌のバリア力が高まりますから、年齢を重ねた女性に多い〝揺らぎ肌〟の改善も期待できますよ」

(赤松さん)

  

 

取材:川西雅子