オキシクリーン本当の使い方をプロが徹底解説!

シンクに置かれたオキシクリーン

家じゅうのどんな汚れもすっきり落としてくれる!と、ママ達の間で話題の「オキシクリーン」。実際に愛用中のママも多いのではないでしょうか。とはいえ、“オキシクリーンってそもそも何?どんな汚れが落とせるの?”という疑問を解消すべく、アメリカ生まれのオキシクリーンを日本に広めたフロンティア的存在である(株)グラフィコの水谷直人さんにその全容を取材。オキシクリーンの便利な使い方について、3記事にわたって特集します。

今回の1記事目では、“オキシクリーンってそもそも何?”というところから基本的な使い方まで、徹底的にご紹介します。

 

目次

オキシクリーンって何!?

オキシクリーンが選ばれる6つのワケ

オキシクリーン使い方の基本

汚れ・場所別の汚れの落とし方

・洗濯槽の汚れ

・衣類の黄ばみ、汗のニオイ

・衣類のシミ

・お風呂の床

・お風呂の壁

・食器の茶渋汚れ、くすみ

・靴の黒ずみ

 

 

\ オキシクリーンを日本に広めたプロに聞いた /

オキシクリーンって?成分は何?

粉状のオキシクリーン

なんでこんなに汚れが落ちるの? 決め手は「酸素の泡」

オキシクリーンは、アメリカ発の漂白剤のトップブランドです。弱アルカリ性の「酸素系」漂白剤に分類され、その成分は「過炭酸ナトリウム」と「炭酸ナトリウム」の2つのみ(※日本版に限る)。

1つめの成分である「過炭酸ナトリウム」は、水と混ざると酸素の泡を発生させます。この泡のチカラが汚れを落とすポイント!泡が繊維の間に入った汚れに付着し、色汚れを落とします。

2つめの「炭酸ナトリウム」は、酸素が働きやすいアルカリ性の環境をつくります。このアルカリ作用で、油やたんぱく質を分解します。

このように極めてシンプルな成分で、最大限の効果を発揮する漂白剤。それが、「オキシクリーン」なのです。

 

住まいの汚れを広範囲にカバー

「汚れの多くは、酸性かアルカリ性のどちらか。さらに、住まいの汚れとなると、酸性の汚れが中心になります。だから、弱アルカリ性のオキシクリーンは、住まいのさまざまな汚れに効果を発揮してくれるんです」と水谷さん。

酸性の汚れには、「汗ジミ」「どろ汚れ」「油汚れ」「黄ばみ」「血液汚れ」「皮脂汚れ」「茶渋汚れ」などがあります。確かに、どれも住まいまわりの汚れの最たるものです。

一方で、アルカリ性の汚れには、オキシクリーンの効果はあまり期待できません。家庭で見られる汚れとしては、「サビ」「石けんカス」「水アカ」などが挙げられます。これらには「クエン酸」などの酸性の洗剤が効果を発揮すると言えます。

「極端な話、ご自宅には『オキシクリーンと酸性洗剤』の2種類の洗剤があればいいというワケですね!」

 

 

オキシクリーンが選ばれる6つの効果


とはいえ、世の中には数多くの洗剤があります。そのなかで、こんなにオキシクリーンが支持される理由を教えていただきました。

 

①酸素の強力パワー

お湯に溶けると酸素の泡をたっぷり放出。この泡が、頑固なシミや汚れを分解。

②消臭効果

ニオイの原因は汚れから。酸素パワーで汚れを落とし、ニオイにもサヨウナラ。

③色柄ものにも安心

塩素系漂白剤とは違い染料を脱色しないので、繊維を傷めにくく、色柄にも安心。

④刺激臭がない

塩素系漂白剤のようなツンとした刺激臭がなく、安心して使える。

⑤家じゅうの汚れに使える

衣類、キッチン、お風呂、ベランダ……など、家のいたる場所の汚れを落とす。

⑥使い方が簡単で手間いらず

お湯に溶かして、しばらく浸け置きして放置。そのあとさっと水洗いするだけと、ラク!

 

使えないモノと密閉には注意を

このように万能に効果を発揮するオキシクリーン。ですが、モノによっては使えないこともあるので覚えておきましょう。家庭で汚れを落とす可能性があるものとしては、「革製品」「シルク」「ウール」「金属製アクセサリー」「アルミ製品」「宝石類」「サビ」「大理石」「畳」などには使用できません。「ステンレス製品」も状態や使用時間によって不具合が出る場合もありますので、注意が必要です。

また、粉末をお湯に溶かしたオキシクリーン溶液を密閉容器に入れると、発生した酸素によって容器が破損するおそれがあります。作り置きをして密閉するなどは厳禁です。

 

 

\ さぁ家の汚れを落としてみよう!/

オキシクリーン基本の使い方

オキシクリーンをお湯に溶かすところ

40度〜60度のお湯に溶かす

オキシクリーンで汚れを落とす場合は、「漬け置き」が基本です。まずは、漬け置きする容器にお湯を入れ、そこに決められた分量のオキシクリーン粉末をよく溶かします(これを「オキシクリーン溶液」と言います)。ここで大切なのは、「お湯」を使うということ。お湯の温度は【40度〜60度】がおすすめです。

「お湯の温度が高いほど粉が溶けるスピードが早く、酸素の発生量も多くなります。ただし、酸素が空気中に抜けていくスピードもその分、早いです。全体的な汚れをじわじわと落とす場合は、50度前後くらいのほうがいいでしょう。酸素の泡が出続けることで、時間をかけてしっかりと汚れを分解します」

 

お湯4リットルに対して、スプーン1杯が基本

オキシクリーンの粉末を溶かす分量は、基本的には4リットルのお湯に対して、日本版の付属スプーン1杯分(アメリカ版の付属スプーンのライン2まで)です。

少量のオキシクリーンでも、多くのお湯に対して効果を発揮するので、コスパが高いのも魅力!

 

最低20分〜6時間の「漬け置き」

漬け置き時間は【最低でも20分】。

「長く漬けておけばいいかというと、そうではありません、酸素の発泡は長くても6時間で終わると言われています。それ以上漬け続けても、効果は変わりません」

汚れがひどい場合は、【6時間】を目安に引き上げること。

「夜漬け置きして、朝取り出す。そんなイメージがわかりやすいかもしれません」

 

漬け置きの際、お湯が流れてしまわないように

オキシクリーンは漬け置きすることで汚れを落としていくので、漬け置きしているお湯が流れ出てしまっては、効果が半減します。

洗面器などの容器に漬け置きができる場合は心配ないですが、例えば壁など、「オキシクリーン溶液」が流れ落ちてしまう場所の汚れには対策が必要です。

「キッチンペーパーなどにオキシクリーン溶液を浸し、その上で乾かないようにラップしておくなど、漬け置きの状態にしておく工夫をしましょう。壁紙の種類によっては不具合が生じることもあるので、必ず目立たない場所で一度試してからお使いください」

 

漬け置き後は、しっかりと水ですすぐ

最後はしっかりと水ですすぎましょう。衣類の場合は、そのまま洗濯機に入れて普通に洗濯するという流れでOKです。

 

指輪は外して、ゴム手袋を装着

金属がオキシクリーンに付着すると、金属が変色してしまう可能性があります。指輪やブレスレットなどの貴金属は外してから、漬け置きをしましょう。

また、オキシクリーンは弱アルカリ性のため手肌につくとヌルっとします。「オキシクリーン溶液」に触れる場合は、必ずゴム手袋を。

 

 

【汚れ・場所別】オキシクリーンの使い方


それでは、実際に使ってみましょう!

「基本の使い方は上記の通りですが、場所やモノに応じて使いかたを適宜変えることで、よりオキシクリーンの効果を期待できますよ」

 

 

洗濯槽の汚れ落としは「そのまま入れる」

オキシクリーンを洗濯機に入れるところ

洗濯槽の汚れを落とす場合は、高水位までお湯を注いでから、オキシクリーンを入れます。

「洗濯機の排水ではオキシクリーンが十分に溶けきらないので、できればお風呂の残り湯など、お湯を使うことをおすすめします」

1回の洗浄に必要なオキシクリーンの量は、水量10リットルに対して100gが目安です

5分ほど洗濯機をまわしたら、6時間放置します。汚れが浮いてくるのでそれを取り除き、排水後、通常の洗濯コースで汚れが出てこなくなるまで洗濯機をまわして、お掃除完了!

(※金属素材の漬け置きは、変色の恐れがあります。ステンレス槽での洗濯そうじはご遠慮ください)

【オキシクリーンの使用量】水量40リットルの場合(日本版の付属スプーン17杯分/アメリカ版の付属スプーン4杯分)
【どんな汚れに効くの?】洗濯槽の汚れ

 

 

いつもの洗濯にプラスすると白さが際立つ

オキシクリーンで衣類の漂白をするところ

衣類の洗濯にもオキシクリーンを入れると、黄ばみがとれ、衣類本来の色合いに洗い上がります。まず洗濯槽に「オキシクリーン溶液」を入れ、その後にお使いの洗濯洗剤と衣類を入れ、通常通りに洗濯機をまわします。

「洗剤を入れる場所に『オキシクリーン溶液』は入れないでください。洗濯槽が故障する恐れがあります」

【オキシクリーンの使用量】洗濯1回につき(日本版の付属スプーン1杯分/アメリカ版の付属スプーンライン1)
【どんな汚れに効くの?】洗濯物の黄ばみ、汗のニオイ

 

 

衣類のシミ抜きは「直接塗り込む」

オキシクリーンで染み抜きをするところ

「食べこぼしなどのシミ汚れには直接、オキシクリーンを塗り込むことで汚れが落ちやすくなります」

色シミの部分に「オキシクリーン溶液」を直接かけ、もみこみます。5分ほど放置し、通常の洗濯をするだけ。シミがスルッと落ちます。

「スグに汚れを落としたい場合は、乾いたタオルで汚れをトントン拭き取り、汚れを吸い取りましょう」

【オキシクリーンの使用量】湯量4リットルの場合(日本版の付属スプーン1杯分/アメリカ版の付属スプーンライン1)
【どんな汚れに効くの?】食べこぼし、色ジミ

 

 

お風呂床は「排水口をふさいで水をためる」

オキシクリーンで浴室の床掃除

まず、排水口から水が流れでてしまわないように、ビニール袋をかぶせて排水口をふさぎましょう。排水口にビニール袋でフタができたら、シャワーなどで床にお湯をはり、オキシクリーンを入れます。20分〜数時間おいたら水を抜き、汚れでブラシを擦って水で流します。

「擦らなくても汚れは落ちますが、ブラシを使ったほうがよりピカピカに!」

【オキシクリーンの使用量】湯量4リットルの場合(日本版の付属スプーン5杯分/アメリカ版の付属スプーンライン4)
【どんな汚れに効くの?】皮脂汚れ、湯アカ汚れ

 

 

お風呂の壁は「パックして溶液をブロック」

オキシクリーンで浴室壁のカビ取り

壁はオキシクリーン溶液が流れ落ちてしまわないように、パックをする必要があります。オキシクリーン溶液を浸したキッチンペーパーなどを壁に貼り付け、乾かないようにその上からラップでパックをしましょう。20分〜数時間おいたら水で洗い流します。

【オキシクリーンの使用量】湯量4リットルの場合(日本版の付属スプーン1杯分/アメリカ版の付属スプーンライン2)
【どんな汚れに効くの?】皮脂汚れ、湯アカ汚れ

 

 

シンクで食器をオキシ漬けするなら「ゴミ袋を活用」

オキシ漬けで食器洗い

「シンクにお湯を張って食器などの“オキシ漬け”をする人も多いですが、オキシクリーンは金属を変色させてしまう可能性があるので、あまりおすすめできません。目立たないところで試してみて大丈夫であれば使ってみてもいいですが、できれば容器やゴミ袋などにお湯を張ってください」

食器やカトラリー類をオキシ漬けする場合に便利なのが、家庭用のゴミ袋。ゴミ袋に「オキシクリーン溶液」を入れ、そこに漬け込みます。20分〜数時間おいたら水で洗い流します。

「ゴミ袋なら、下の部分に切り込みを入れるだけで排水でき、そのまま捨てられて片付けも簡単です」

【オキシクリーンの使用量】湯量4リットルの場合(日本版の付属スプーン1杯分/アメリカ版の付属スプーンライン2)
【どんな汚れに効くの?】茶渋汚れ、くすみ

 

 

シューズや上履きは「40度のお湯で長時間漬け込む」

オキシ漬けで上履き・靴洗い

「オキシクリーン溶液」に上履きを浸して、20分〜数時間漬け置きします。そのあとブラシで軽くこすり洗いし、水で洗い流しましょう。

「全体的に黒ずむ上履きは、ポイントで汚れを落とすというよりも、じわじわと酸素の泡で落としたほうが効果的です。高温すぎない40度くらいのお湯で、6時間ほど漬け置きを」

【オキシクリーンの使用量】湯量4リットルの場合(日本版の付属スプーン1杯分/アメリカ版の付属スプーンライン2)
【どんな汚れに効くの?】黒ずみなど

 

このように、いろいろな家庭汚れに効果を発揮するオキシクリーン。

「使い方の基本的は、『漬ける』『こする』『洗い流す』の3ステップだけ。漬け置くだけで汚れが落ちることも多いので、『こする』を省くことも可能です。酸素の強力なパワーは、家事を一段とラクにしてくれます。汚れを見つけたらまずは、試してみては?」

 

 

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株式会社 グラフィコ 水谷直人さん


オキシクリーンの日本正規代理店である(株)グラフィコの取締役兼企画本部長。20年前にオキシクリーンと出合い、そのチカラに魅了され、それ以来、日本での販促に携わる。自身もオキシクリーンを毎日のように愛用するという、コアなファン。「家事の負担を減らす」を掲げ、オキシクリーンの使い方に関するワークショップなども行っている。

「オキシクリーンがまだ日本に浸透していないころ、SNSで投稿されるオキシクリーンのハッシュタグを毎日手作業でカウントし、コメントを見ていました。そこで“買えない”とか“売り切れ”の文字が多いことに気づき、ドラッグストアでテスト展開したところ、大ヒット。今では生産が追いつかない!といううれしい悲鳴を上げています」

 

取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平 取材協力/株式会社 グラフィコ

松崎愛香

フリーライター。小学生女子と保育園男子の2児の母。「読んでハッピーに」そんな記事を各ジャンルで執筆。