映画『ルーム』監禁された部屋から脱出する親子の絆に震える

サスペンス映画かと思いきや、そうじゃない

 

監禁されながら一人で息子を育てる…なんて想像するだけでもうダメです…

でも、主人公の5歳の息子にとって「世界」はこの部屋だけ。「ドアの外には何もない」とママから教えられているので、薄暗く狭い部屋の中でも本人は楽しく過ごしているんです。ただ、ママとしては自分たちの未来を守るためには脱出しないといけないと決意し、脱出作戦を実行します。

 

▲脱出方法を教わる息子・ジャック。もうかなりのハラハラですよ…息子は外に出たことがないし、それどころか母親以外の人間と接したこともないですし…ちゃんと外に出られても作戦通り、警察に助けを求められるのか!? 観ているこちらも死ぬほどドキドキします。

▲脱出方法を教わる息子・ジャック。もうかなりのハラハラですよ…息子は外に出たことがないし、それどころか母親以外の人間と接したこともないですし…ちゃんと外に出られても作戦通り、警察に助けを求められるのか!? 観ているこちらも死ぬほどドキドキします。

 

失敗したらもう二度と息子とは会えないでしょう。それでも何とか脱出してハッピーエンド…

かと思いきや、これはまだ前半なんです。「監禁部屋から脱出する話」かと思っていたら、全然違ったんです…実は脱出してからが、この映画の本番なんですよ!

 

 

脱出した親子の前に立ちはだかる社会という壁

 

息子・ジャックの決死の脱出作戦が成功して「部屋」を後にしたふたり。外に広がる現実の「世界」に触れて自由を手にし、幸せになるかと思いきや…、”誘拐被害者”として好奇の目で見られ、傷ついていきます。

それでもママは息子のために、「部屋」ではできなかった遊びを教えたり、若い頃の写真を見せたり、テレビのインタビューに出演したりと奮闘。しかし、その度に自分たちの置かれた状況に苦しめられ、未来が見えなくなってしまいます…

あの「部屋」で過ごしていた時のほうが、ふたりにとって幸せだったのだろうかとさえ思ってしまうほど、社会という厳しく高い壁が立ちはだかりました。

 

▲息子・ジャックは変化した環境に、驚く早さで順応していきます。ふたりきりだったママとの関係も変化し、ママは余計に戸惑います。

▲息子・ジャックは変化した環境に、驚く早さで順応していきます。ふたりきりだったママとの関係も変化し、ママは余計に戸惑います。

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赤ペン瀧川

1977年生まれ、神奈川県出身。3歳になる息子のパパ。映画コメンテーターとして、テレビやライブ、コラムなど多方面で活躍中。また、「警視庁捜査資料管理室(仮)」や「相棒」、「アウトレイジ」、「コンフィデンスマンJP」、「狐狼の血」など、話題のドラマや映画作品に出演する俳優としての顔も持つ。