疲労困憊でも夏を満喫したいと思わせる『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

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ママだって、パパだって…! 夏休みが欲しいじゃないか。

 

どうも、こんにちは。映画コメンテーターの赤ペン瀧川です。

どうやら世間は夏真っ盛り。子どもたちも夏休みに突入し、家族でキャンプやバーベキュー、旅行へ出かけるなど夏を満喫している方も多いのではないでしょうか。

 

え? 僕ですか? 

怒涛のドラマ撮影に突入し、朝から晩までスタジオにこもっているので…。陽の光を浴びることなく、家族と過ごす時間も激減。“平成最後の夏を満喫しなくちゃね!”と意気込む若者を恨めしそうに眺めるだけの日々を過ごしています。

 

これじゃいけない。

ここはひとつ、夏にふさわしい映画でも観て、夏っぽさを取り返さないといけない。映画を観る時間があったらプールに連れていけ!だなんて意地悪なことは言わないで欲しい。なぜなら、僕にはこの大事な連載があるからだ。

 

それに、毎日頑張るママ、パパにだって、夏休みは必要なんだ! 夏休みだなんて大げさなことを言えなくても、ちょっぴり昔の思い出なんかに浸って、「ああ、夏がまた来たのか」って思うひとときが必要なんだ! ドラマ撮影が終わったら、息子をプールに連れていく。キャンプも約束しようじゃないか。しかし、今は! 今だけは! 映画を紹介させていただこう。

 

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▲隙があれば息子を即プールに入れてくれる嫁に感謝。

 

 

 

ママに捧ぐ映画 第四回 新房昭之監督作品

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』


“夏を感じる映画”と言えば。

「スタンド•バイ•ミー」や「サマーウォーズ」、「ジョーズ」も夏感が半端ないです。いや、サメ感も半端ないですが。

 

なかでも僕が大好きなのは、1995年公開の岩井俊二監督『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。テレビドラマとして製作された作品でしたが、あまりにも好評だったために再編集され映画化。本編も約50分ほどの短編映画です。このコラムを読んで下さっているママさんたちも、この作品をご存知の方が多いかも知れません。当時、高校生だった僕はこの作品の映像の美しさ、物語の切なさ、主人公の子どもたちのフレッシュさに打ちのめされたものです。

 

▲「短編映画でもこんなに面白い作品があるのか!」と当時の僕は驚愕しました。さん

▲「短編映画でもこんなに面白い作品があるのか!」と当時の僕は驚愕しました。アニメ版にまでなるのもうなづけます。

そして、2017年。岩井俊二監督の実写版を原作とした、アニメ版が公開されました。それが新房昭之総監督の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」です。

 

新房監督は「魔法少女まどか マギカ」など、様々なアニメ作品をヒットさせています。脚本に「モテキ」や「バクマン。」などを手がけた大根仁さんが参加しているのも要チェック。実写版では描かれていなかった、新たな運命を辿る冒険と、恋の行方が描かれています。

 

主人公なずなの声には広瀬すずさんが、典道の声には菅田将暉さんが。そして、話題になった主題歌には数々のクリエイターを魅了してきたDAOKOさんが起用され、そのウィスパーボイスに…なぜでしょう、胸がキュンとなるのは。そう、とにかく製作陣が豪華なこと、忙しい家事の合間にBGMのように流しながらちらりと見るだけでも夏のワクワク感を感じられる映画であること間違いなしです。

>>NEXT 夏といえば・・・“冒険”と“恋”。

赤ペン瀧川

1977年生まれ、神奈川県出身。3歳になる息子のパパ。映画コメンテーターとして、テレビやライブ、コラムなど多方面で活躍中。また、「警視庁捜査資料管理室(仮)」や「相棒」、「アウトレイジ」、「コンフィデンスマンJP」、「狐狼の血」など、話題のドラマや映画作品に出演する俳優としての顔も持つ。