されて嫌なことはしちゃいけない(彩さん/32/販売員)

 

結婚以来続いていた、姑の嫁いびりを止めてくれたのは5歳の息子でした。もともと家事が得意ではなかった私は料理も掃除もへたくそで、完璧主義の姑からいつも怒られていたんです。でも、「私が足りないんだし我慢すればいい」と思いながらグッとこらえていました。 そんなある日、息子が保育園で友達と喧嘩をして帰ってきたんです。なんでも相手にひどいことを言ったり、叩いたりしたとのこと。それを聞きつけた姑が息子を叱りました。「自分がされて嫌なことは人にはしてはいけません!」。威厳のある口調で息子を叱る姑でしたが、次の瞬間息子が発した言葉で彼女は黙ってしまうことに。

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「じゃあ、おばあちゃんは『料理がまずい』って怒られても嫌じゃないんだね!」「お母さん、いつも頑張ってるのにかわいそうだよ」。 核心をついた息子の言葉に返す言葉もないようで、姑は黙ってうなだれるばかり。子どもって本当によく、大人のことを見ているんですよね。その日以来、姑は別人にでもなったかのように優しくなりました(笑)。