2019.05.14

小学校にもブラック校則!?5年生なのに「体操服の中に肌着NG」

小学校の教室

「もともと茶色い髪を、自毛証明書も出しているにも関わらず黒く染めさせられた」

「自宅から電柱3本以上離れた場所へ行くときは必ず制服を着用」

「授業中のトイレは男子なら1分、女子なら3分で戻ること」

など、常識では理解できないようなブラック校則が、テレビやインターネット上でたびたび話題になっています。

上記はおもに中学校や高校の校則ですが、小学校にもやはり首をかしげたくなるような規則が存在することが最近知られてきました。

今回は、実際にあった小学校のブラック校則の例や、小学校の校則に疑問を抱いたとき、親や保護者として子どものためにどうすればいいのかを考えてみました。

 

実際にあった小学校のブラック校則?「体操服の下には肌着禁止」


2018年、SNS上で全国的に問題になったのが、「体操服の中に肌着をきてはいけない」という小学校での決まりです。

学校側の説明は「汗をかいたままにしておくと、冷えて風邪を引くから」というもの。

なら肌着を着替えれば良いのでは?という保護者の質問に対しても、担任がケアできないので肌着の持参も禁止と言われたそうです。

 

これに対し、ママたちからは

 

「冬場はそこまで汗もかかないのに肌着ナシなんて、寒くて逆に風邪をひきそう」

 

「最近のインナーウェアは高機能。汗を逃してすぐ乾くものが多い」

 

「高学年になると女子は胸が出てきて体型の変わる子がほとんど。体操服の下にブラジャーすらつけさせないのは性的虐待にあたる」

 

などと疑問の声があがっています。

 

他にも、給水機がないにもかかわらず「不衛生だから水筒を学校に持ってきてはいけない」という校則や、「ジャンパーやマフラーの着用はどんなに寒くても3月まで」など、場合によっては子どもの健康や安全に関わるような校則がある小学校も存在します。

 

少しずつ「ブラック校則」改善の兆しもあるけれど…


とはいえ、こういった子どものためとは言えないような決まりを見直し、現状に即した形に改善していこうという動きも少しずつ出てきています。

 

2018年、岐阜県の小学校では、その日必要のない教科書類を学校に置いて帰ってもよい「置き勉」を認めたことで話題に。

小学校校長の「児童の安全や健康はすべてに優先します」というコメントに、全国から賞賛の声が寄せられました。

 

また、2019年には、ヘアケア製品の「パンテーン」が「#この髪どうしてダメですか」というキャンペーンを展開。

生まれつきの髪色やクセ毛を、毛染めやパーマと見た目が似ているからといって、自毛証明書を提出させたり、本来禁じているはずの毛染めやパーマによって黒い直毛にさせたりすることの矛盾について世に問いかけ、話題になりました。

 

小学校教師

 

ブラック校則はなぜなくならない?


集団生活をする上で、守るべきルールというのはもちろん存在します。

しかし理解に苦しむような校則や決まりがなぜ残り続けるのでしょうか?

また、ある子にとっては平気でも、別の子にとっては肉体的・精神的苦痛を感じるような個人差のある事柄まで、全員統一しなければならないのはなぜでしょうか?

 

これに対しては次のような理由をあげる人もいます。

 

「子どもを規律正しく育てるのは日本社会全体のため。学校にはルールを作り守らせていく義務がある」

 

「社会に出れば、もっと厳しいルールや理不尽な暗黙の了解がある。このくらいのことが我慢できなければ、困るのは子ども自身。だからルールはどのようなものであっても守るべき」

 

しかし、今の日本は急速に少子高齢化が進み、外国人労働者を受け入れないと必要な働き手が確保できない時代を迎えようとしています。

今の子どもたちが成長する頃には、ますます海外で働く機会や、色々な国の人々と仕事上のやりとりが増えていることでしょう。

 

そんな時代に多様性を認めないような校則を強要していては、いずれ世界に通用しなくなるのではないでしょうか。

 

また、学校で身につけるべきは理不尽なルールを受容して耐える力ではなく、本質を考えておかしいことはおかしいと発言できる力のほうではないかと思います。

 

筆者が以前に読んだ本に書かれていた笑い話ですが、

 

「ある家庭で、妻がいつも輪切りにしたハムの両端を1センチほど切り落として使うので、不思議に思った夫が理由をたずねると、妻は、自分にも分からないが、実家でいつもそうしていたからだと答えた。次に実家に行ってみて夫は理解した。実家のフライパンは、ハムより一回り小さかったから、というだけの理由だったのである」

 

というもの。

 

理由は分からないが必要なのだろうと忠実に守っていたルールは、環境が変わればまったく意味がないという例えですね。

 

一生懸命守らせようとしている校則が、もはや実情と合っていないのに、誰も気付かない、または変えようとしないというケースも多いのではないかと考えます。

 

親として「ブラック校則」に対しできることは?


校則がどんどん細かく厳しくなる理由の1つに、保護者からの「学校で身だしなみや行動をしっかり指導してほしい」という要望もあると聞きます。

しかし、本当に子どものためを考えるなら、指導を学校に丸投げするのではなく家庭でも言うべきことはちゃんと子どもに伝えることが大切。

 

また、平日はなかなか仕事を休めない人もいると思いますが、できるだけ参観や懇談、PTA活動などで学校に足を運んで子どもたちの様子を見ることも役立ちます。

そして、おかしいと思った校則については問題提起することも時には必要ではないでしょうか。

 

中学校では、高校受験時の内申書に悪影響が出ることを恐れ抗議できなかったという声も聞きますが、小学校の間なら比較的声もあげやすく、根気強く相談することで改善の可能性も出てきます。

 

まとめ


保育園や幼稚園に通うお子さんのママにとっては、「校則」というとまだ先のことというイメージがあるかもしれません。

しかし、早くも小学校から「ブラック校則」は存在する可能性もあります。何もかもに異議を申し立てるのは「モンスターペアレント」かもしれませんが、中には子どもの健康や安全にかかわるような校則もあるだけに、情報収集だけは欠かさないようにしておきたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:パンテーン「#この髪どうしてダメですか」キャンペーン https://pantene.jp/ja-jp/brandexperience/school-hair

 

高谷 みえこ

ライター歴15年。大手企業サイトなどで執筆を行う。得意分野は女性・主婦向けの記事。育児ポータルサイトでは新米ママのお悩み相談コーナーで回答者を務めた実績を持つ。