日常生活の中で、楽しみながら「元号」を教えよう!


元号と聞くとちょっと古風で堅苦しい印象を受けますが、実は日常生活にいろいろな形で溶け込んでいます。 その最たるものが、会社やメーカーの名前です。

 

スーパーに子どもと買い物に行った時には、食品や日用品の棚を探してみれば、元号から名付けられたメーカー名がたくさん見つかるはず。 チョコレートやヨーグルトなら「明治」、小麦粉なら「昭和」、薬なら「大正」などが次々見つけられると思います。 小学校高学年以上であれば、商品のある棚の前で「この中にある元号のついたチョコレートはどれでしょうか?」とクイズ形式にしてみると、楽しみながら発見できるかも? 周囲の迷惑にならないよう気をつけながら、親子で楽しんでみて下さいね。

 

上記を発展させて、夏休みの宿題で「元号の使われている会社の名前しらべ」などもいいですね。 会社名を見つけるには、インターネットも便利ですが、あえて「会社四季報」などを図書館で借り、索引(さくいん)から元号の使われている会社名を探してみるのもおすすめ。

 

「”平成”のつく会社がこんなにいくつもあるよ!」 「”昭和〇〇製造”って、何を作っている会社なのかな」

 

などとぜひ一緒に調べてみて下さい。

 

「会社四季報」は、大学生になって経済・経営などを学ぶ時には欠かせない本。子ども時代に楽しい経験として触れておくことで、難しいものという意識を持つことなく使えるはずです。

 

まとめ


長い間、新しい元号は前の天皇の崩御に伴って変わってきたため、今回のように明るい雰囲気で新しい時代を迎えられるのは子どもたちにとってとても良いことだと思います。 ぜひこの機会に、親子で楽しみながら元号について知り、歴史や古典などに親しんでみて下さいね。

 

文/高谷みえこ

参考:文部科学省「平成29・30年改訂 学習指導要領、解説等」 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm

書籍『新版 万葉集 現代語訳付き』第一巻 伊藤博 訳注 角川ソフィア文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/200803000450/