2019.03.25

キラキラネーム・シワシワネーム…わが子につける「普通の名前」が分からない

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赤ちゃんの名前に当て字やキャラクター名などを使う「キラキラネーム」が行き過ぎでは?と昨今、ニュースなどで度々取り上げられます。

そのいっぽうで、最近、両親や祖父母時代によく見かけた少し古風な名前をあえてつけるケースが増え、「シワシワネーム」として話題になっています。

この記事では、「シワシワネーム」が増えている背景と現状、子どもの名前を決めるとき気をつけたいことなどを考えていきます。

 

どこまでがシワシワネーム?「普通の名前」とは?


まずは、書籍や生命保険会社が発表した「名前人気ランキング」から、時代ごとに女の子の人気の名前をいくつか挙げてみます。

 

  • 明治時代 ウメ ハツ 千代 など
  • 大正時代 小百合 みどり 小春 など
  • 昭和前期 節子 良江 悦子 など
  • 昭和後期 久美子 弘美 洋子 など
  • 平成前期 香織 さやか 美穂 など
  • 平成後期 ゆい みゆ りん など

 

上記のうち、ぱっと見て、どこまでが「普通の名前」だと感じますか?

 

昭和後期から平成前期あたりの名前は、ママやパパの世代により「普通」か「古い」か、受け止め方が違うのではないかと思いますが、10代~20代の女性十数人に聞き取りをした結果、どうやら昭和初期の名前はすでに「シワシワ」と感じるようです。

 

それ以前、たとえば「節子」「ウメ」などは確実にシワシワネームといえるでしょう。

 

芸能人にも「シワシワネーム」は増えている?


女性芸能人では、

 

  • 広瀬すず
  • 黒木華
  • 二階堂ふみ
  • 門脇麦
  • 大野いと

 

男性芸能人では

 

  • 竹内涼真
  • 神木隆之介
  • 鈴木伸之
  • 早乙女太一
  • 三浦春馬

 

などの方々が「シワシワネーム」だと言われています。

 

坂口健太郎さん、小島瑠璃子さんあたりまでくると、アラサー以上のママには「それってシワシワネーム?普通の名前じゃないの…?」という感覚かもしれません。

(ちなみにアラフォー以上の筆者には、大島優子さんや筧美和子さんでも、え?そうだったの?という感じです…笑)

 

シワシワネームが増えた理由。「キラキラネーム」の反動?


おじいちゃんおばあちゃんの世代に多い名前ということから「シワシワネーム」と呼ばれる古風な名前ですが、どうして最近増えているのでしょう?

 

実は、以前から「古風な名前の方が好き」と、女の子なら「あやの」「琴乃」「和歌子」「小雪」などレトロな響きの名前をつけるママ・パパは一定数いました。

 

男の子では、戦国武将や文豪をイメージさせるような「源信」「泰造」「蔵之丞(くらのすけ)」「大和」といった名前の子も、ママ世代が学生の頃、クラスに1人くらいはいたのではないでしょうか?

子ども本人にとっては気に入っている子とそうでない子がいたかもしれませんが、キラキラネームとは違い祖父母世代からも比較的受け入れやすかったため、これまであまり話題になることもありませんでした。

 

しかし、最近になってこういったいわゆる「シワシワネーム」が急増している背景には、キラキラネームとの逆転現象があるといわれます。

 

「世界で一つだけの名前を」「人とかぶらない名前を」という思いで考えた、いわゆるキラキラネームが次第に多数派になってきたため、逆に古風な名前が新鮮だととらえられるようになったというのです。

 

この場合、結果は違えど、キラキラネームもシワシワネームも同じ発想だといえますね。

 

「シワシワネーム」ならデメリットが少ない?


極端な当て字を用いたキラキラネームでは、弊害として、「初見の相手が読みにくい」「電話で名前を説明するときに困る」など、生活上子どもに不便をかけてしまうというデメリットがありました。

 

また、名前が原因でからかわれ、子どもの心に傷が残ってしまうケースも。

 

最近では、「唯一無二の存在に」という願いを込めて母親に「王子様(おうじさま)」と名付けられた高校3年生の男性が、これまで自己紹介で何度も聞き返されたり、笑われたり、病院の呼び出しなどで恥ずかしい思いをしてきたとして家庭裁判所へ改名を申し立て、認められたというニュースもありました。

他にも、就職活動の際にあまりにも突飛な名前だと、親の価値観をうけついでいると見なされて採用に不利という噂まで飛び交い、不安になる学生もいるといいます。

 

古風な名前は、年齢の高い世代を中心になじみがあるため、上記のような弊害は起こりにくいといえます。

 

しかし、昔から存在する「シワシワネーム」であっても、苗字との組み合わせによって特定の歴史上の人物を思い浮かべてしまう・性別を間違えられやすい・「なんとなくかっこいい」と旧字体を選び子どもが読み書きに苦労する…などのデメリットがないか、決定する前に立ち止まって考えてみることは必要ですね。

 

まとめ


今日では「子」は女の子の名前に使うのが常識ですが、古代の中国や日本では「孔子」「小野妹子」のように男性の名前に使われる字で、その後も明治までは朝廷や武家の身分が高い女性だけに使える字でした。

 

時代とともに、名前のトレンドや常識は移り変わるもの。

唯一変わらないのは、子どもの幸せな人生を願って名前をつける親心だけかもしれません。

 

「シワシワネーム」か「キラキラネーム」か…といったことだけにこだわらず、愛情をこめて、子どもの人生のさまざまなシーンにふさわしい名前を考えてあげて下さいね。

 

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文/高谷みえこ

参考:明治安田生命「名前人気ランキング2018」 https://www.meijiyasuda.co.jp/sp/enjoy/ranking/index.html#/year/2018y

書籍『日本人の名前の歴史 (読みなおす日本史)』奥富 敬之 著 吉川弘文館 (2018/7/12)

書籍『子供の名前が危ない』牧野 恭仁雄 著 ベストセラーズ (2012/1/7)

 

高谷 みえこ

ライター歴15年。大手企業サイトなどで執筆を行う。得意分野は女性・主婦向けの記事。育児ポータルサイトでは新米ママのお悩み相談コーナーで回答者を務めた実績を持つ。