2019.03.21

幼稚園は何歳から何歳までの子が入れる?3年保育・2年保育・早生まれ

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ワーキングマザーにとって、子どもを通わせるといえばもちろん「保育園」。

しかし引っ越しや退職・休職などにより保育園に入れない場合には「幼稚園」という選択肢も出てきます。

今回の記事では、「幼稚園って何歳から入れるの?」「早生まれだけど、3年保育でついていける?」といったママの疑問に答えます。

 

幼稚園は何歳から入れる?2年保育と3年保育の場合


幼稚園の入園はふつう4月ですが、4月時点でお誕生日を迎えている子といない子がいます。赤ちゃんのママはふと「うちの子はいつが入園なの?」と迷ってしまいそうですね。

 

文部科学省は、「学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)」の中で、

 

幼稚園に入園することのできる者は、満三歳から、小学校就学の始期に達するまでの幼児とする

 

 

と明記しており、幼稚園に入れるのは「満3歳から」となります。

親の仕事の状況により0歳から入園できる保育園とは、ここが大きな違いですね。

 

年度途中でも、3歳になれば入園できる「満3歳児保育」とは


幼稚園への入園時期は4月が一般的ですが、例外があります。

本来入園する年度の4月以前に3歳になる子は、3歳の誕生日を迎えた時点から入園できるシステムがあり、「満3歳児保育」と呼ばれています。「4年保育」と呼ぶこともあります。

 

この場合、年度途中からの入園となり、同じ状況の3歳児でクラスが構成されている園もあれば、小学校では1学年上になる子たちと次の春まで同じクラスで過ごす園もあります。

「満3歳児保育」はすべての園で実施しているわけではなく、地域によってはどこも受け入れていないという場合もありますが、私立の幼稚園では比較的多く見られます。

 

これは、少子化や勤めに出る女性の増加によって近年園児が集まりにくくなっており、園児確保の手段として「満3歳児保育」を用意している側面もあるためです。

 

幼稚園では2歳児の受け入れは廃止


過去には一部の地域(特区)で、2歳になった子を特別に幼稚園に受け入れていた時期がありました。

それを知っている人や、ネットからの情報などで「2歳から幼稚園に入れるはず」と聞いた人がいるかもしれませんが、現在では廃止となっています。

 

文部科学省の発表している資料「学校教育の対象年齢について」の中に理由も書かれています。

 

過去に特区法に基づき2歳児に対して学校教育(幼稚園教育)を行ったが、

学校教育には馴染まないとの評価がなされた。

このため、「学校教育」の実施時期については、満3歳以上からとなっている。

 

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幼稚園ママに聞く、2年保育と3年保育のメリットデメリット


小学校入学前の4歳児・5歳児が通う2年保育と、もう1年早く3歳から通う3年保育。

現在、3年保育を実施しているのは、私立の幼稚園が約9割と大部分を占めるので、公立の園を考えている人は難しいかもしれません(文部科学省「国公私別幼稚園数及び幼稚園児数」平成24年実施より)。

 

最近では2年保育の方が珍しくなってきた印象ですが、「選ぶ余地がなかった」という場合をのぞき、幼稚園ママはどのような理由で「2年保育」「3年保育」を決めたのでしょうか?

体験談を参考にして、それぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。

 

幼稚園【3年保育】を選んだママの体験談。早生まれは悩む…。

「息子は活発でとにかくよく動くタイプ。近所のお友達が2年保育を選んだのでとても迷いましたが、私が第2子を妊娠したこともあり、パワーを持て余している息子を見て、3年保育での入園を決めました。幼稚園で思い切り走り回って遊んでいる姿を見ると正解だったと思います」(Iさん・27歳・4歳の男の子のママ)

 

「家で私とだけ過ごすより、集団の中で育った方が子どもの世界が広がると思って3年保育にしました。児童館や公園でも、同じ年のママ友親子だけの付き合いになりがちなので、年上の子とも関われるのがプラスになったと思います」(Sさん・30歳・3歳の女の子のママ)

 

「近隣では3年保育が当たり前だったので、あまり迷わず入園しましたが、3月で早生まれのわが子はなかなか苦労しました。3月生まれでもしっかりしている子は大丈夫だと思いますが、うちの子はことさら幼いタイプ。よくついていけずにお姉さんタイプの女の子のお世話になったり、行事でも見ていてハラハラすることが多々…。でも、それを温かく見守ってくれる幼稚園であれば、がんばったぶん成長も大きいと思います」(Tさん・28歳・3歳の男の子のママ)

 

「2月生まれですが3年保育にしました。入園当時は体力もまだついていなくて、よく病気でお休みしていました。幼稚園は昼寝がないので、お迎えの帰り道でこっくりこっくり寝てしまうことも。年中になるころ、やっと他の子と同じように行動できるようになった感じです」(Kさん・30歳・3歳の男の子のママ)

 

「夫の転勤で引っ越してきて、右も左もわからない状態。子どもの遊び相手も見つからず、迷わず3年保育で入園を決めました。担任の先生から育児のアドバイスや子どものよいところを聞けたり相談にのってもらえて、育児の不安がかなり減りました。ママ友についても、3年保育なら、上の子つながりやマンションつながりの人をのぞいては皆”はじめまして”なので良かったです」(Yさん・29歳・4歳の女の子のママ)

 

幼稚園【2年保育】を選んだママの体験談

「元気なお子さんだと家だけでは時間を持て余すかもしれませんが、娘はおっとりしたタイプで。慣れない場所は怖がる子だったので、無理をせず2年保育を選びました。子どもは一人の予定なので、親子水入らずの最後の1年をゆっくり過ごせて私は満足しています」(Mさん・34歳・3歳の女の子のママ)

 

「幼稚園はトイレトレーニングが完了していないと入れなかったりするんですよね。私は焦ってトイレトレしたくなかったし、初めてできるようになったことをこの目で見たい、空いている平日に親子であちこちお出かけしたい…という希望もあったので、2年保育に。充実した親子時間が過ごせたので心残りはありません。小学校入学以降は仕事に戻り、しっかり働きます」(Nさん・32歳・4歳の男の子のママ)

 

「保育料だってけっこうかかりますよね。その分は貯金と自然体験や家族旅行など1年間思い切り遊んであげたいと思っています」(Tさん・29歳・3歳の女の子のママ)

 

「2年保育しかない園なら特に問題ないと思うのですが、3年保育メインの園に年中から入園すると、子どももママも輪ができていて入りにくい部分がデメリットですね。といっても子どもはすぐに打ち解けられましたが、私はなかなかママ友も作れず、クラス委員を引き受けてやっといろいろ聞ける相手ができました」(Hさん・33歳・4歳の女の子のママ)

 

幼稚園選びはいつから準備したらいい?プレ保育も必要?


幼稚園に入る場合、情報収集や手続きなど、いつごろから動き始めれば間に合うでしょうか?

次年度の入園希望者向けの説明会や願書の配布は、例年9月~10月ごろに行う幼稚園が多いようですが、自治体や園によりスケジュールは異なりますので確認が必要です。

ただ、説明会から願書提出まではあまり日がないため、どの園に通いたいのか、もう少し早い時期から比較検討しておく必要があります。

というのも、幼稚園には「国立」「公立」「私立」があり、それぞれの園ごとに方針や雰囲気、かかるお金、PTAの活発さなどがかなり異なります。

 

お弁当か給食か・アレルギー対応・習いごと・預かり保育・送迎バスの有無などは園のパンフレットやホームページでも分かりますが、子どもたちのようす(のびのびと走り回っているのか、きちんとした態度を重視しているのか など)は実際に見てみないと分からないことも。

それを知るには、各幼稚園で行っている「プレ保育」(「未就園児クラス」などともいわれます)に参加するのも一つの方法。

回数は園により異なりますが、月に2回、週1回などがよく見られます。

 

入園予定前年度から募集していることが多く、新年度の対応が一段落する5~6月ごろから開始する園が多いので、気になる幼稚園には前もって問い合わせてみるといいでしょう。

 

2歳児のプレ保育に通わせていたあるママは、

「園の方針を見比べて、できればこの園に入れてあげたかったので、プレ保育に申し込みました。入園希望者が定員を超えると抽選になってしまうのですが、プレに通っていると優先枠に入れるんです。」(Fさん・27歳・3歳の女の子のママ)

といいます。

 

また、ママとしては保護者の雰囲気なども気になるところですね。バザーや夏祭りなど、PTA主体の公開行事がある幼稚園なら参加してみると、ある程度雰囲気が分かります。

 

まとめ


法律上、幼稚園に入れるのは「3歳から」ということが分かりましたが、実際に何歳から入園するかは考え方しだい。

お子さんの性格や成長ぶり、ママやパパから見た様子などから考え、よく話し合ってベストな入園時期を選びたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:文部科学省「学校教育の対象年齢について」 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1303354_5.pdf

文部科学省「学校基本調査-平成30年度結果の概要-」 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2018/12/25/1407449_2.pdf

園田学園女子大学論文集 第 50 号(2016. 1)「幼稚園制度の現状と課題への一考察」 https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180331022930.pdf?id=ART0010560254

 

高谷 みえこ

ライター歴15年。大手企業サイトなどで執筆を行う。得意分野は女性・主婦向けの記事。育児ポータルサイトでは新米ママのお悩み相談コーナーで回答者を務めた実績を持つ。