2019.02.20

将来の夢が答えられない子供はダメなの?それって大人の都合じゃない

education201902

「最近の子どもには夢がない」といった発言をときどき見かけることはありませんか?

たしかに、今の子どもたちを取り巻く社会は、大きな夢や目標を叶えることよりも身近な仲間とつながって日々を楽しく過ごせればOKという空気で、がむしゃらに夢を追って大成功する人生なんて少年漫画の中だけにしかないような気がしますよね。

でも、本当に今の子どもたちには将来の夢がないのでしょうか?

ないとしたら、その理由は何でしょうか?

そして「将来の夢」は必ず答えられないといけないのか…?

そんな疑問について考えてみたいと思います。

 

今の子どもたちのなりたい職業は?


まずは、2017年に行われたアンケート調査から、子どもたちの「将来なりたい職業」を見てみたいと思います。

 

【小学生男子のなりたい職業】

1位 サッカー選手・監督など

2位 野球選手・監督など

3位 医師

4位 ゲーム制作関連

5位 建築士

6位 ユーチューバー

7位 バスケットボール選手・コーチ

8位 大工/警察官

10位 科学者・研究者

 

【小学生女子のなりたい職業】

1位 看護師

2位 パティシエール

3位 医師/保育士

5位 ファッション関連(デザイナー等)

6位 獣医

7位 薬剤師

8位 美容師

9位 教師

10位 漫画家

 

(第11回「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」応募作品より集計)

 

ここ数年の特徴としては「ユーチューバー」が新しく登場して話題になりましたが、なりたい職業そのものはスポーツ選手や興味のある分野・人の役に立つ職業など、従来から大きく変わっていない印象です。

 

しかし、将来の夢というと私たちはイコール「職業」ととらえてしまいがちですが、小学生はもちろんのこと中学生や高校生の時点で特定の職業を目指していることは、はたして必要なのでしょうか?

 

子どもは大人を映す鏡


2017年、ソニー生命保険株式会社が1,000人の中高生に対して実施した調査では、大人に対するイメージについて、次のような結果が。

 

「疲れている」→中学生の88.5%、高校生の93.2%が“YES”

「大変そう」→中学生の87.5%、高校生の92.5%が“YES”

 

子どもが「将来自分がどんな職業に就きたいか」を考える時、やはり身近な大人、つまり両親はもっとも参考になる存在ですよね。

 

しかし調査結果を見ると、ほとんどの子どもにとって、親の家での姿は「仕事が楽しい」「充実して働いている」とは映っていないことが分かります。

子ども自身が将来いきいきと働く自分をイメージしにくい状態で「夢を持ちなさい」と大人がいくら声をかけても、なかなか難しいのではないでしょうか。

 

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高谷 みえこ

ライター歴15年。大手企業サイトなどで執筆を行う。得意分野は女性・主婦向けの記事。育児ポータルサイトでは新米ママのお悩み相談コーナーで回答者を務めた実績を持つ。