「私が子どもの頃、母と一緒にやっていた方法です。片耳に指を入れてふさぎ、キーボードで“ド”の音を出しながら、自分でも“ドー”と声に出してみます。ずれていたら合うまでやり直します。ド、レ、ミと一通り音が合うようになったら、次は“ドミソ”など音を増やしていきます。これでかなり音が合うようになりました。まだ娘は音痴かどうか分かりませんが、私の子なので心の準備だけはしておきます(笑)」(Nさん・31歳・2歳の女の子)

 

「子どもが音痴なのって、単にメロディーを正しく覚えていない場合もある気がします。小学校の頃、みんながなかなか合唱曲の各パートのメロディーを正しく覚えられなかったのに、パートごとにリコーダーで吹いて確認したら、あっという間に正しく歌えるようになったこともあるので。ただ、私が音痴なので、家で正しいメロディーを歌ってあげられないんですよね。私は、パパに頼んで、お風呂や寝かしつけの時にできるだけ一緒に歌ってもらってます」(Hさん・35歳・3歳の男の子)

 

まとめ


小さい子は、身近な人の話し方や声のトーンそっくりに真似することがありますよね。 そのため、「自分は音痴」だと思っているママは、子どもの音程が外れていると「やっぱり私のせいで…」と責任を感じてしまいそうですが、実はプロの歌手や声楽・音楽の専門家はともかくとして、一般的に「歌がうまい」と思われている人でも、音程やリズムが100%正しい人はごくわずかだとか。  また、小さい子ほど、正しい発声方法やリズムの取り方などを教わったりお手本を見たりすることで「音痴」を改善できる可能性が高いといわれています。

 

まずはできることから試しつつ、音楽を楽しむことは忘れないようにしたいですね。

 

文/高谷みえこ

参考:

「音声言語医学 Vol.41(1999年) 聴覚と音痴」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/41/3/41_3_266/_pdf

日本音声言語医学会 http://www.jslp.org/

論文「音痴の音高感覚に関する検討」 https://search.ieice.org/bin/summary.php?id=j71-a_8_1532