仕事より子どもを優先させたいけど…


小さな子を育てながら毎日働くのは本当に大変ですが、子どもに将来お金で苦労させたくはないからがんばって働いている、という人も多いでしょう。

 

しかし、仕事と育児の時間はいつでもバランスよく配分できるとは限らず、職を失わないためには、時に子どもに淋しい思いをさせてしまうこともあります。

 

Nさん(32歳・4歳の子のママ) はこう話します。 「今の職場は、自宅や保育園から比較的通いやすく、収入もそこそこでやっと見つけた職場ではあるのですが、私以外に子育て中の女性社員がいないくて、子どもの病気で休むのにとても気を使います。子どもが病み上がりでもう一日休ませた方がよさそうな日でも、職場を失うのが怖くて登園させてしまいます。ごめんね…」

 

他にも、 「友だちはみんな、子どもが熱を出したら心配でまっさきに飛んでいくと言うのですが、私は正直、またか…と思ってしまいます。子どもが一番と心から思えない自分はダメだなって」 「夕方のお迎えから食事・お風呂と戦争のようで、ゆっくり話も聞けていない感じ。子どもの寝顔を見ながら、“仕事ばかりで構ってあげられなくてごめんね”と謝っています」 というママの声もありました。

 

自分には育児が向いていないと思う


女性だから・出産したからといって誰でも上手に育児ができるわけではありませんし、ママや子どもの性格によっても、育児の大変さは大きく変わります。

 

そして、生まれるまで本当のところは分からないにも関わらず、「やっぱり自分には育児は向いていないからやめよう」ということはできず、責任をもって育てなければいけません。

 

このことに、多くのママが 「子どもは可愛いのに、時々逃げ出したくなる」 「子どもの気持ちが分からない」 「よく言われる、“母の無限の愛情で包み込む”なんてできそうにない」 「私なんかのところに生まれてきて申し訳ない」 と苦しんでいます。

 

まとめ


ヘビーな悩みから、「そうそう!ウチも!」というものまでありましたが、 「私の子じゃなければ、もっと上手に育ててもらえれば、この子はもっと幸せかも」 と思ったこと、実は誰でも一度はあるのではないでしょうか?

 

子どものことをちゃんと愛しているからこそ、理想が高くなったり、叱りすぎてしまったり、「こんな母親でごめんね」と思ってしまうのだと思います。

 

自分なりにがんばっていることをしっかり認め、「ごめんね」と落ち込む日が少しでも減るよう、応援しています。

 

取材・文/高谷みえこ