祖父母がいても、悩みは尽きない


反対に、祖父母が健在という人や、同居している・すぐ近くに住んでいる、という人ならではの悩みや不満もあります。

 

「お宮参りは〇月〇日にこの神社で、祝い膳はどこの店のものなどと先にすべて同居の義父母が決め、初節句の人形選びも私たちには意見を聞いてもらえませんでした。お金を出してもらっているので仕方ないと言えばそれまでですが…」(Oさん・26歳・1歳のママ)

 

「私の親は健在で飛行機で帰省する距離に住んでいます。ただ、同居の兄嫁が怖すぎて、泊まりの帰省などほぼ無理…子どもはなかなかおじいちゃん・おばあちゃんに会えていないのが実情です」(Kさん・28歳・3歳のママ)

 

「孫差別で嫌な思いをしています。初節句も七五三も、こちらから食事には呼びましたが、特に先方からは何もなし。しかし、夫の妹の子にはお祝い金やプレゼントをしていたことが分かり…。また、成長度合いも比べてチクチクと批判されます。ある程度は仕方ないのかもしれないけど、表面だけでも分け隔てなく接することはできるはず。あからさまに差別されると子どももこの先かわいそうなので、あまり会わせたくないのが本音です」(Nさん・32歳・3歳のママ)

 

「これは私の子ども時代の話ですが、同居の祖父がお酒・お金・ギャンブルで度々問題を起こし、それがもとで両親は離婚しました。家庭を壊してしまうような祖父なら、いない方がよかったとまで思っています」(Fさん・35歳・4歳と2歳のママ)

 

「夫の両親と同居していますが、気が短く、子どもが騒いだり泣いたりするとすぐに怒鳴ります。孫を叩く時もあり、それをすべて私のしつけが悪いからだと言われます…。悪いけど、子どもも祖父母が好きとは言いにくいでしょうね」(Jさん・37歳・6歳と2歳のママ)

 

「夫の父は再婚で、義母は年もまだ若く、孫の世話など興味がない感じです。義父も自分たちの生活が最優先という感じ。孫って絶対に可愛いはずというのは思い込みで、あまりかわいく感じない人もいるのが現実だと思います」(Sさん・30歳・1歳のママ)

 

ベルギー・リエージュ大学の研究報告によると、若者がお年寄りを見た時に嫌悪感を感じるか好意的であるかの違いは、幼い時に祖父母と「質の良いかかわり」を持っていたかどうかが重要だそうです。 単に「おじいちゃん・おばあちゃんがいるか、いないか」だけで、子どもが幸せ・かわいそう…という判断をするのは間違っていることが分かりますね。