いちいち許可を求めてしまう理由


何かにつけて「~していい?」とたずねてしまう子の心理は、いくつかのパターンに分かれます。

 

理由1:失敗や叱られることを恐れている

 

子どもが失敗した時、「勝手に○○するから!」という言葉をかけると、確実に次回から「○○していい?」と言わせてしまいます。 基本的に小さい子は失敗や叱られるようなことをたくさんするのが当たり前で、失敗は成長には欠かせないものです。 危険なことや人を傷つけるようなことはともかく、「これをやってほしくない」と大人が思うことを全部強く叱っていたら、叱りすぎになってしまう可能性があります。 また生まれつきの性格で、普通に叱られてもあまり気にしない子と、大人の表情を伺うようになってしまう子がいます。 気にしやすい子には、例えばお水をこぼしたような時に、とっさに「もう!何やってるの!」と言いたくなりますが、ぐっとこらえてまずは「大丈夫?」「一緒に拭こうか」とたずねたり、大ごとでなければしばらく気づかないふりをするなど、対応を調整してあげて下さいね。

 

理由2:ママの期待に応えたい

 

子どもは基本的に、「ママに好かれたい」「喜ばせたい」をいう気持ちを強く持っています。  特に女の子では3~4歳頃からすでにママが口に出さなくても何を望んでいるのか分かり、その希望に沿って行動する子も増えてきます この思いが高じて、全てのことで「○○してもいい?」「ママどっちがいい?」等と聞くようになってしまう場合があるのです。 ママとしては嬉しい面もありますが、本人の思いも大切にできるようバランスをとってあげたいですよね。  そのためにはまず、「AでもBでもいいけど、できればAにしてほしいこと(願望)」と、「誰から見てもAでなくてはいけないこと(ルール)」を、ママの中で分けてはっきりさせておきましょう。 そして、「どちらでもOKなこと」を子どもがたずねてきた時には、「〇ちゃんはどっちがいい?」と、選択肢を用意して、子どもがどちらかを選んだら、「○ちゃんがそうしたいなら、それがいいと思うよ」と同意・共感してあげましょう。