「終身雇用」の恩恵にあずかりにくいワーママは、男性よりも転職へのハードルが低いものの…。よりよい会社で、長く働きつづけたいのは女性も同じ。そのために今、何をしたらいいか、「職業人生の設計」の専門家・北野唯我さんに教えてもらいました!

 

教えてくれたのは…

北野唯我さん

大学卒業後、博報堂に入社。その後、外資系コンサルティング会社を経て、人材ポータルサイトを運営する「ワンキャリア」に参画。サイトの編集長として、コラム執筆や企業の取材などを行う。現在、ビジネス誌などで活躍中。著書に『 このまま今の会社にいていいのか? と一度でも思ったら読む 転職の思考法』(北野唯我著、ダイヤモンド社刊)がある。

 

 

今すぐ始めよう!転職力アップの法則10


今や2人に1人が転職する時代。北野さんは、「いつでも転職できる」と確信できるだけの〝市場価値〟さえ身につければ、働き方だけではなく、生き方すらも変えられるといいます。そのために必要なのは、うわべだけの〝転職情報〟ではなく、情報を見極め、選択していくための〝思考の軸〟。 特に、家庭と仕事を両立させながら働きつづけたいと思うワーママだからこそ、転職できればおしまいというのはなく、いつでもどこでも通用する〝一生ものの転職力〟を身につけたいもの。そのために選りすぐった10の法則を、今すぐ実践してみてください。

 

ヒト12

 

①上司や先輩ではなく同僚や友人を大事にする

終身雇用や年功序列の会社に就職したら、出世をしたいと思う男性たちは、上司という"タテ"のつながりを重視しながら仕事をしがちです。


でも、結婚や出産によって一度、離職せざるをえない女性の場合は、タテのつながりが分断されがちに…。実はこれ、転職力を上げたい人にとっては、とても有利な状況を生み出します。


タテのつながりのかわりに、ヨコのつながりを大切にして、会社だけではなく、マーケット全体を見るようにすればいいのです。タテのつながりだけでは会社がつぶれたら生きていけないけれど、ヨコのつながりを大切にしている人は、どこでだって生きていけます。

 

②"資格"だけじゃない!自分の"ウリ"になる専門性を身につける

今どき、英語を話せる人は大勢いて、公認会計士や弁護士の資格ですら、めずらしくない"コモディティ"な存在に。やりたい仕事につくために必要な場合はいいけれど、転職するためにわざわざ資格を取る必要はありません。かわりに、早いうちから専門性を身につけるようにしましょう。


でも、「今からどうすればいいの?」「事務職では専門性が身につかない」…という人でも大丈夫! 新しいプ


ロジェクトをまとめたり、チームリーダーの経験をしたりするなどのチャンスがあったら、ぜひチャレンジしてみて。ほかの会社でも通用する、自分だけのオリジナルな専門性になるのです。